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「提督にお知らせがあるみたい・・・」 戦果報告書を提督に提出、先日の南方海域出撃の最終報告書が出来上がったみたい 「おう、ありがとな・・・まぁ、こんなもんだよな、うちは・・・最深部まで行った連中はどんだけ資源ため込んでやがるんだ」 私たちの鎮守府の戦果は通称第三海域を突破したところで終了・・・全体の半分ほどといったところかしら 資源にそれほど余裕のあるわけではない中にしてはなかなかの成績と言えなくもないわね 「しばらくはお休みかしら・・・?」 「そうだなぁ、ボーキサイト以外は見事に消し飛んでるな。(燃料5、弾薬10、鋼材20、ボーキ15000位)海上護衛なんかは欠かさずとして出撃は控える感じだなぁ」 「それに、皆繰り返し出撃してくれたからな。数日はゆっくり休んでもらおうと思ってるんだ」 「わかりました、休暇の旨は伝えておきますね」 「頼む・・・はぁ、しっかしなんだな、こう、書類とにらめっこしていろいろ指示飛ばすのも結構疲れるもんだなぁ・・・」 「珍しく険しい顔をされていましたものね・・・かなり疲れがたまっているのかも・・・?」 眉間をほぐしたり伸びをする提督に声をかける。じっと待っているというのも疲れがたまるものだものね 私たちは実際に動いて消耗は確かにするのだけれど、実は夜戦でも思いっきり砲撃をしたりして少し楽しかったりも・・・ 「提督・・・よかったらマッサージをいたしましょうか・・・?」 「お、マジで?いいの?頼むわー身体バッキバキでなー」 言うが早いか仮眠用のベッドに上着を脱いで寝ころがる提督に苦笑しつつも近寄り 「では失礼いたします・・・ん・・・確かに凝り固まっているわね・・・」 背中に跨りゆっくりと提督の身体に触っていく・・・広い背中・・・この背中が、私たちを背負ってくれているのね・・・ 「扶桑、どうした?」 「あ、いえ・・・少しぼうっとしていました・・・続けますね・・・?」 ・・・ずっと見ていては不審がられてしまうわね、今はねぎらってあげないと 「おぁ~・・・気持ちいい・・・」 「そうですか・・・?ふふ、よかった・・・次は前から失礼しますね・・・?」 よかった、喜んでくれているみたい。鳳翔さんに教わった甲斐があったというものね 「お、おう・・・よろしく頼む」 「はい・・・(ゆっさ)ん(ゆっさ)、どうですか(ぐいぐい)・・・?」 「お、おお・・・これは、すごいな・・・」 「・・・?提督・・・さっきからずっと私を見ていますけど、どうかしましたか・・・(ゆっさゆっさ)?」 「え、あ、あぁ、うん、いや、なんでもない、なんでもないぞ・・・?」 提督の視線を追ってみると、そこにあったのは私の胸で・・・つまり・・・その・・・ 「・・・ずっと見てたんですか?」 「いや、その・・・目の前でゆっさゆっさしてたら目がいっちゃうのは男として当たり前であるというかなんというかだな・・・」 た、確かに提督は立派な男性だものね・・・私の考えが少し足りなかっ─── 「あぁもう、扶桑!」 「は、はいっ!?」 急に腕をつかまれてしまったわ・・・ど、どうしたのかしら・・・? 「お前のおっぱいを吸わせてくれぇー!(エコー付き)」 「・・・は・・・はい・・・?えぇと、急に・・・でも、そんな」 「頼む、頼むよ!目の前であんなにバインバインしてたら我慢できないって!お願いちょっとだけ、ちょっとだけでいいから!」 私の下から抜け出して土下座をしながら頼まれてしまったわ・・・ 「て、提督・・・?その、提督としての矜持というか、そういうものは」 「お前のおっぱいが吸えるならそんなもん地面にたたきつけてやるっ!(クワッ」 「そ、そんなに吸いたいの?」 ぷ、プライドってそんなに簡単に捨てられてしまうものなのかしら・・・!? 「そんなに!吸いたいの!吸うったら吸いたいんじゃー!」(ごろごろ) 駄々までこねて・・・こんな提督初めてみたわ 「あぁ、そんなにしたらカーペットまで・・・吸ったら、おとなしくなってくれますか・・・?」 「うん、する!めっちゃする!」 「わ、わかりました・・・なら、すこしだけ・・・ですよ?」 「ありがとう!」 「きゃっ!?あ、あの、提督・・・?」 急に抱きしめられてびっくりしたわ・・・でも、提督がとても嬉しそう その、言ってることはとても変態さんなのだけれど、どうしてかしら怒れないというか、抱きしめられたらドキドキしてしまうわ・・・ 提督の腕の中は広くて、私がすっぽりと包まれてしまって・・・ぎゅうっと力強く引かれて、こんなにもこの人に触れて ゆっくり頭まで撫でられて・・・温かい提督の指が、私の髪を梳いて背中もなでて・・・ 「ん・・・てい、とく・・・」 さっきまで駄々をこねていたのに急に男の人然とふるまうのはなんだかずるいわ・・・ 「さっきはその、取り乱してごめん。でもほんとに、したいんだ。誰にでも言うわけじゃない、お前だから、頼む」 ずるい、本当にずるいわ・・・そんなふうに言われたらもう逃げられないわ・・・ 「わかり、ました・・・その、やさしく、して、くださいね・・・?」 「努力する」 私の目をしっかりと見て返事を返すと提督は私の服をはだけていって 「ん・・・ぁっ」 露わになった胸に吸い付いてきた 「ん・・・ちゅ、はむ、ちゅっちゅ」 「んゃ、は、ぁう・・・ん、んふっ」 何度も吸い付いてくる提督 力加減、吸い方を変えて、時にはなめたり、甘噛みしてきたり・・・ 「あ、やぁ・・・そんな、一緒に触って、ふぁあ・・・!」 「あ、あ、だめ、そんなに吸ってもおっぱいはでなくて、んぁ、ひゃ、あぁあっ」 「ん、んぅ・・・はぁ、あ、あっぁ・・・ん、ん・・・!」 あぁ、だめ・・・こんなに激しくなんて言ってないのに・・・でも、でも・・・ 「あ、はぁ、あふっ、ん・・・あ、や、あ、あああ・・・あ・・・!」 必死で吸い付く提督がなんだかかわいくみえて・・・なんだか、赤ちゃんみたい・・・ 「ん・・・あ、あ、んっ、はぁ・・・」 「提督・・・、そんなにあわてなくても私は逃げませんよ?落ち着いて、ゆっくり・・・ね?」 提督の頭を抱きしめて頭を撫でてみると、少しだけ動きを落として、まるで、甘えるように 「ん、ん・・・はぁ、あ、ん・・・ふふ」 片方を唾液でべとべとにされたかと思えばもう片方も、ちゅうちゅうと吸われて甘いしびれに満たされる 「はぁ、あ、あぁあ・・・、んく、ひあ、ぁ・・・!」 どれくらい経ったかしら・・・でも・・・かわいいし、もう少し続けてもいいかしら・・・ ぼんやりとそう思っていると急にぽすん、とベッドに倒されて 「はぁ、それ、は・・・あ、あぁ、あ・・・!」 私に覆いかぶさるように倒れてきた彼は、私の胸の谷間に顔を埋めるようにしながら舌を這わせ、両手で揉み始めた 「ん、あ、ぁ、あ・・・はぁあ・・・!」 最初はゆっくり、徐々に大きく、大胆に形が変わるくらい弄ばれ始めた 私はもう提督に求められるのがすっかり嬉しくなっていて、されるがままに快感を享受していた 「ん、はぁ、う・・・私のおっぱい、そんなに好きですか・・・?」 「うん、ずっと触っていたいな・・・」 「はぁ、ん・・・もう・・・ぁ、しかた、ないですね・・・んっ」 言いながら片手を胸から外し、身体中を撫でまわしていく提督 「あ、あぁ、そこ・・・は、ひゃあう!?」 いつしか下腹部・・・さらにその先の秘所にまで手を伸ばされていて 「扶桑、もっと、気持ちよくしてあげるよ」 「あ、あぁ、あ、あ、あぁーっ!あ、ひぁ、あ・・・あっ」 部屋のなかはくちゅくちゅと、私が愛撫されている音と、提督が私の胸をちゅぱちゅぱと吸う音だけが響いて・・・ 「あ、あぁ、あ、ていとく、わたし、も・・・う・・・あ、ああ、ああああああああああぁーーーっ!!」 あたまが、まっしろ、に・・・ 「はぁ、はぁ・・・あ・・・う・・・?」 私は、その・・・達してしまったのね・・・?身体がいうことを聞かなくて、ずっとぼんやり、ふるふると気持ち良くて 「ふぁ、ていとく・・・?あ、んぅ」 いつの間にか胸から顔を上げていた提督に抱きしめられて・・・ 「入れるよ」 ずちゅ 「ふあ・・・!?あ、あぁあっ!」 痛、熱・・・なにか、私の、中に・・・これってまさか、その・・・ 「あぁ、扶桑、扶桑・・・!」 「あっ、やぁっ!提督、これは、あ、やぁぁっ!?」 「とめられない、ほしい、扶桑が全部ほしい!だから、奥まで、全部!」 「うぅっ!?あ、はう、あ、あああぁっ!」 ぐりぐりと、提督の分身が私の奥まで入って、きて・・・ 「あぅ、ていとく、ふあ、あ、あああ!」 「扶桑、扶桑、ふそう・・・!」 ずっずっ、と何度も激しく私の中をかき混ぜる提督・・・そんな激しい行為にも私の身体は慣れていって 「あ、あぅっ、て、ていとく、は、はげし、やぁあ・・・!」 「あ、はぁ、そんな、そこばっかりぐりぐり、ひあ、だめ、あっ、あ、あ・・・!ふやぁ、あつ、あついの・・・!」 「はぁ、はぁ、もう、でる、だすよ!ふそう!」 「あ、あ、あっあぁっ!でるって、や、あ、あ、あああああああああっ!」 ドクン、と一際私の中で大きくなってから、びくびくと震える提督 私の一番奥にびゅっ、びゅっと流れ込んできて・・・ 「は、あ、やぅ・・・私の、なか、に・・・あ、はぁあああぁ・・・!」 「あ、あの・・・提督・・・いまのは、その」 「ごめん、我慢できなかった・・・よっ」 「んあ!?あ、やぁあ・・・!?あ、あ、ひぁあっ」 「ごめん、一回じゃ、終われ、ないから・・・っ」 私の中の提督は硬さを維持したまま私を攻め始めた 「ん、はぁ、あ、んっ!ん、んん、んむ、ぷは、あむ、ちゅ、ん、んんんっ!」 「はぁ、ふそう、ふそう・・・!」 「はぁ、あ、なんだか、さっきより、んく、う・・・!」 「この角度がいいのかな?」 「ふああ!?あ、ひ、あ、あああっ!あ、あぅ、ひああ・・・!」 「うぁ、あ、あ、なに、わたし、なにか、きて、あ、あ、あぁあ・・・!」 「う、やば、またもう、でるっ!」 「「あああああああっ!」」 「ふあ、あ、また、なにか、びくびくって・・・」 「はぁ、はぁ・・・ふう、う・・・」 「はぁ、はぁ、ていとく・・・ん・・・」 チュンチュン 「う・・・?あ・・・さ・・・?」 あら・・・?確かさっきまでお昼だったはずなのに・・・? 「扶桑、おはよう」すりすり 「提督・・・おはようございます」 私たちどうして裸で抱き合って・・・あぁ、そういえば、私たちは一線をこえて・・・ 「ごめんな、痛かったろ・・・?次はもっとやさしく気持ちよくしてあげるからなー」 「はい・・・あの」 「うん?」 「次はもうちょっとムードを出してお願いします・・・。あれではなし崩しに抱かれた感じがして・・・」 「わかった、善処する」 「姉様ー!?昨日はどこにいってらしたのですかー?朝見たら部屋の中にいなくぁwせdrftgyふじこぉ!?」
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428 名前:2-683[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 13 07 12 ID zciMEekA 「のわきー! しょるいおわったから遊んでくるね!」 流石です司令。 身の丈に合っていない椅子から飛び降りるように立ち上がった司令は、年相応に駆けて執務室を出て行った。 目で追ったあの背丈も背中も肩幅も、この鎮守府のどの駆逐艦にも及ばない小さな体躯であるのに、 働きぶりは立派なものだとつくづく舌を巻く。 と言っても流石に執務を全てあの司令が一人で背負っているわけではないのだけれど、 それでも肉体年齢としてはまだ未熟というハンデがあるために、あの司令を見くびる艦は一隻とて存在していない。 物思いに耽るのも程々に、一先ずは自身に残る責務を果たすためペンを握り直した。 あの司令の父は昔からの持病を理由に椅子を子息に譲って早くに退役したが、 書類上ではそのようなことにはなっていない。 つまり、上層部には報告せずこのような環境になった。 ただし完全に隠居に入ったわけではなく、治療の傍らに裏から子息を補佐することもあるらしい。 全ての艦を一堂に会して退役を知らせた、 皺が出来始めた顔で申し訳なさそうな念を漂わせたあのときの様子は今でも憶えている。 うまく鎮守府を動かしてきた人ゆえに残念であったが、同時に初めて失望も覚えた。 命のやり取りがついて回る軍に子供を置くなんて、と誰もが考えただろう。 "前"のときも、そして今もこのような事例は聞いたことがない。 だがその失望に包まれたのも僅かな間だけだった。 「……ん? 司令、野分に何かお求めですか?」 庁舎の壁に向かって野球ボールを投げている司令をベンチから遠目で眺めていると、 不意に司令はそれを中断してこちらに駆け寄ってきた。 私の名前の由来には及ばない程度の風が司令の軍帽を吹き飛ばそうとし、 司令はその軍帽をグローブを持っていない方の利き手で抑えている。 「遊んでたらおなか空いたよう」 「ではおやつにしましょう。今日は何がいいですか?」 「のわきの作るものならなんでもいい!」 幼くして感情のままに他者を喜ばせるとは、流石です司令。 その無垢で快活な笑顔を見せられてしまうと、戦いのことなど忘れてお菓子作りに耽ってしまうではないですか。 「おんぶー」 背中を向けて屈んであげると、司令は迷いなく私に乗艦した。 難なく立ち上がる。私が艦である以上、人の子一人乗せるなど何の苦もない。 ないのですが。 「重くなりましたねえ司令」 「えー? メタボリック、シンドローム、なのかなあ?」 「そういう意味ではないですよ」 そんな言葉まで知っているとは流石です。 司令の体調管理は司令のお父上やこの鎮守府の艦が気遣っていますから、司令が言っているようなことはありません。 人の子の成長は早いことを実感しながら私は庁舎へ戻った。 「司令、"野分"の言葉の意味ってご存知ですか?」 「ううん、知らない。どういういみなの?」 「お父上に聞いてみるといいですよ」 この司令は、何事も吸収が早かった。 人の子とは総じて頭が柔らかいらしく、 退役を宣言してからも指導のために残った父を迅速に病魔の撃沈へ専念させた。 執務も艦隊指揮もまともにできるようになってしまった司令を、そうさせた父を、誰が軽蔑し続けようか。 それでもそれは与えられた知識の範囲内での話で、逆に知っている必要のない古い言葉は知らないようだ。 この司令はあくまでも、この鎮守府をあたかも父が運営しているように周囲に誤解させるために仕立てられたのだ。 大人の勝手な都合で島流しの憂き目にあった司令は、やはりまだ子供なのだ。 自分勝手だとは思うがそれでも。 子息を成熟していないうちから利用してしまう事になってしまうが危険に晒されないよう努める、と、 赤の他人が後続の司令になって今まで守ってきた伝統やら采配やらを失うよりはいい、と。 諦めの感情から垣間見せる責任感を伴う顔で説得されてしまって私は折れたのだ。 この鎮守府の伝統や采配その他諸々は気に入っていたため、あの元司令を認めてしまった。 仕方ないですねえ。と。 「のわきのホットケーキおいしい~」 「……ありがとうございます」 これでよかったのか否かと私が自問自答に駆られていることなど露知らず、 口の周りがシロップで汚れることも気にせず顔を綻ばせる司令を見ると、私の悩みも幾分か薄れてしまう。 この司令が嫌がっていないのだから、私たちがすべきことはこの司令を守るだけだな、と、 思考停止のようでありながらすとんと私の腹に落ち着いてしまったのだから申し分ない。 すかさずちり紙で司令の口元を拭うのも秘書である私の責務だ。 「のわきはにゅうきょしてね」 普段よりほんの少しだけ引き締まった、恐らく引き締まっている顔の司令を、艦隊皆の艦が一斉に見下ろしている。 最早慣れたものですが、世間一般的には異様な光景に写ることでしょう。 「おおがたかんのみんなは多少のひだんはガマンできるけど、こがたかんはそういうわけにもいかないから。 もう少しきかんを守れるようにがんばってほしい」 私の随伴艦を務めた大型艦一同は静かに頷いた。 "前"のときの戦法ではむしろ逆ではあるのですが、 過去に囚われすぎるのはよくないという元司令の言い分に皆納得しているために誰も何も言わない。 口だけでなく実際にこの戦法で充分な戦果を挙げているのだから、元司令の功績と影響力はただならぬものだ。 そうして元司令の戦法をそのまま受け継ぐこの司令もまた、皆から信頼されている。 「のわきももう少しかいひできるようになろうね」 「はい、精進致します……」 この鎮守府にいるほとんどの艦はこの司令の父がまだ帽子を被っていた頃から訓練を重ねている。 かくいう私もその多くのうちの一隻で、練度もそれなりに良いものであると自負していたが、買い被りだった。 司令から率直にこう指摘されてしまってはまだまだだ。 己の顔の筋肉が今どうなっているかも自覚する余裕もないままに、司令は解散命令を出した。 今日の出撃はこれにて終わった。 私の場合は入渠してから司令の執務を手伝い、艤装の点検などを経て眠りにつく。 艦隊の皆がこの執務室から立ち去り、さて私もドックへ赴こうと踵を返した直後。 「のわき。少し話があるから。ごめんね」 いえいえ。 司令のお話とあらば水底に沈もうが受け入れるために這い上がって参る所存です。 私のことは気にせずなんなりとどうぞ。 司令は机の椅子にも座ろうとせず、その場に佇んで口を開いた。 この執務室が、今はやけに広々と感じる。 見た目以上に人口密度が低く感じ、司令との遠近感がいささか過剰なまでに大きい感覚を覚えるのは何故だろうか。 年相応な普段の活発さが鳴りを潜めたような、はたまた借りてきた猫のような、 そんな諺を思い起こさせる程に軍帽の唾に目を伏せて鎮守府に取り残されたように佇む司令が原因だろうか。 「のわき。ぼくのやっていることは正しいのかな? みんな、ぼくをわるく思っていないかな?」 いきなり何を言い出すんですか、司令は。 司令が執り行う采配は、司令のお父上から見事に受け継いだ立派なものではないですか。 あの元司令も、今の司令にも、誰も歯向かう輩はいません。 日頃から"流石です"などと口癖とも疑うほど司令を褒め称える私ですけど、 それは別に司令をおだてて言っているわけではないのです。 心から出た感想を飾らずそのまま述べているだけなのです。 「逆に聞きますが司令。司令はこんなことをさせるあなたのお父上を恨んでいますか?」 「ううん。お父さんは体が弱いし、ここのみんなも大事だから。どうして?」 この司令がこうして重い責務をしっかりと認識した上で背負っているのもまた、 年相応な感情から来る動機が原動力なのだろう。 駆逐艦である私でさえ見下ろす小さな体躯の少年に心配をかけてしまうなど、私たちは、あの元司令は、情けない。 しかし、元司令や司令の采配があって私たちはやっと敵に立ち向かえるのだ。 逆に司令の運命を捻じ曲げたであろう元司令や私たちを恨んでいないか心配だったが、杞憂のものだったようだ。 私は安堵し、次いで司令も安堵させるために、司令の低い目線と自身の目線を合わせるために私は屈む。 さっきまでの艦隊の皆を叱っていた司令の顔はどこへ行ったんでしょうね? 「私たちはあなたのお父上を慕っていましたし、そのご子息である司令もまた慕っています。何も心配はいりません。 恥ずかしいのか誰も口には出しませんが、今の司令がいるこの鎮守府で生かされて、皆幸せに思っていますよ」 「ほんと?」 …………。 「のわき?」 「はっ……。本当ですよ。ええ、本当です」 司令。 即答できなかった野分をお許し下さい。 司令の疑問への返答は一寸の偽りもないのですが、違うのです。 恥ずかしながら野分は不安げな顔でこちらを見上げる司令に見蕩れてしまいました。 司令は大真面目に私たちのことを考えてくれているのに真面目にならず変なことにうつつを抜かす私をお許し下さい。 それでも司令の精神状態の荒波を無くすためと我に返れば、 時間をかけずに索敵するよりも素早く言葉を組み立てることができるのです。 「司令のような子に戦争へ協力して貰わなければならない点は私たちが間違っているでしょう。 ですが、司令が私たちにしていることに何一つとして間違いはありません」 「むっ、司令官をコドモ扱いするならけんぺいさんにおせっきょうしてもらうよ!」 「失礼しました。司令はおしゃまさんですよ」 「それ使い方違うー! 司令官をバカにするのわきなんかドックでしずんじゃえ!」 「はい。司令は大丈夫ですか? 一人で寝られますか?」 「だからコドモ扱いしないでよ!」 自身が手傷を負っていることも忘れて執務室を出た。 自身の扱いがおざなりになるくらい、司令との掛け合いを楽しく、幸せに感じてしまう。 しかし司令のいる空間とは隔絶された廊下に出た途端、溜まっていたであろう疲労が一挙に押し寄せた。 私は扉越しで司令に気づかれることのないように小さく嘆息し、遠い遠いドックを目指した。 433 名前:2-683 山城[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 13 10 46 ID zciMEekA 次 「ううっ……、ふこうだわ……」 今自分の目の前で跪いてしまっているこの小さな少女は、戦艦(仮)山城だ。 あるいは戦艦(予定)山城と称しようか。 此奴も艦娘の一隻なのだが、此奴は他の艦とは事情が異なる。 山城の微かな悲鳴で振り返ってみれば、鼻緒が寸断された高下駄が一つ山城の足から別離を遂げてしまっていた。 鼻緒が切れる程山城は建造されてからこの下駄に波瀾万丈な歴史を刻んで来た訳でもなく、 ましてや山城は物を粗雑に扱うような子でもない。 だから自分は今日も唯々この山城を哀れむだけなのだが、自分はそれよりも山城の言葉が気に障った。 「こら。どこでそんな言葉を覚えてきたんだ。全く」 「だってふこうなんだもの……」 自分は屈んで山城を咎めたが、山城は訂正しなかった。 目線を合わせようとしても、幼い為か山城は気付いてはくれず地に視線を落とすばかり。 "不幸"等と言う言葉を教えたのは一体どこのどいつだ? 全くけしからん。 でも山城は常に自分の目の届くところに置いているし。 彼奴でもない此奴でもないと艦の写真付き名簿がモンタージュのように頭の中で次々と切り替わり、 結局絞られた心当たりは名簿ではなく自分の書斎となった。 ……幼くして文学に関心を寄せるのはいいが、短所もある事に気付かされた。 然し時既に遅し。 「嗚呼もういじけない。明石に下駄を直して貰うぞ。ほら」 「……ん」 体を回転させて背中を向けてやると、軽い重みがのし掛かった。 両腕で臀部を支え、転がっている高下駄を拾い上げ、自分らは明石の元へ向かった。 これまた山城に言わせると"不幸"な事に、生憎鼻緒の在庫が切れてしまっているらしい。 鼻緒が切れ在庫も切れ、次は自分の靴紐も切れるのかもしれないなと皮肉った。 勿論心の中でだ。山城の前で明るくない話は避けたい。 暇でもない明石に履物屋へ遣いに行かせるような図太い神経を持ち合わせていない自分は己の足で向かうことにした。 何も非はない明石に申し訳なさそうに在庫切れを告げられて更に落ち込んだ山城を何とかすべく、 自分は肩車で誤魔化す処置を取り、頭上の山城に声をかける。 「どうだ山城。いい眺めだろう」 「うん……!」 肩車とは体重の軽い幼子の特権である。 自分も含め平和な幼少期を謳歌してきた者なら、 今山城が味わっている気分を誰もが共感し懐かしむことができるだろう。 例に漏れずこの山城も戦から隔絶される生活をさせている為、感性はまだまだ健全であったようだ。 自分は安堵した。 行き倒れた幼子のような雰囲気を醸し出し、 あまつさえ突如として"不幸"なる単語を使い出した数十分前は膨大な不安に押し潰されそうになったものだが、 非常に手短な感想を述べる山城の声色には元気が戻ってきていた。 先程の似合わぬ面影がころりと消え失せ、年相応に喜ぶ山城の軽い重みを両肩で感じながら歩みを進める。 机に向かっている時間が多いのと運動が好きではない山城に合わせた行動サイクル故、 こうして散歩がてら出歩くのも貴重な運動だ。 流石に履物屋からも鼻緒を取り上げる程神は鬼ではなかったようだ。 神はあくまでも神である事を信じよう。 山城が気に入った柄の物を幾つか購入できたので、帰路に着く。 交通量が少ない故に舗装されていない田舎道をやはり肩に山城を乗せて歩いてゆく。 遠くが霞んで見えない都会の景色とは全く異なるので、排気ガスの臭いがない。 そしてあの履物屋も海から離れている場所ではないので、慣れた潮風が心地良い。 ……心地良い。少し風が強くなってきたが。 然し私の軍帽は山城が抑えている為に吹き飛ばされる事はない。 はっはっは神め潮風め。海軍の人間をこの程度の風で吹き飛ばす等甘いぞ甘 「いたぁい!」 どうした山城!! 自分は肩車する山城の両脇を両手で抱き、至極慎重に着陸させる。 高下駄のない方の足袋が汚れてしまったが、そこまで意識は回らなかった。 すまん。帰ったら洗濯してやるから、我慢してくれ。 山城は眉を顰めて目を強く瞑っていた。 「目に……すなが……ぐすっ……」 おお神よ。やはり貴方は実は鬼ではないのでしょうか。 舗装されていない田舎道も良い事ばかりではないようだが、それにしてもこれはあんまりだ。 いたいけもないこの少女が一体この地に何をしたと言うのですか。 この少女に涙を浮かべさせる権利が貴方にあると言うのですか。 せめてやるならこのわたくしめを選んで欲しかったです。 待て。山城を肩車した状態で自分の目が潰されてしまっては山城が危険だ。 どちらにせよ神は外道だ。畜生だ。超弩級の畜生だ。超弩級戦艦扶桑も真っ青だ。 「こら擦らない。目パチパチしてみなさい」 神へ反逆する呪詛を頭の中で並べ立てている場合ではなかった。 当然の道理だが山城は瞑った両目のうちの片方を手で擦ろうとしたので、自分はその片手を押さえる。 すまん山城。だがこれもお前を思っての事なんだ。 恨むなら私でなく神を恨んでくれ。 怒りの矛先が私に向けられれば私は死んでしまう。 「……~~!」 山城は瞼を痙攣させながらも、必死に、懸命に、健気に瞬きを行ってくれた。 然し成果は振るわないらしく、幾度も繰り返そうが改善しなかった。 勿論自分は成す術もない。 「……おんぶにするか」 非常に不本意だが諦めの選択を選んだ私は背中を向けて屈んだ。 すると、縋り付くようにやや強めに衝撃が背中を走った。 山城が私の背中にしがみついた事を確認し、自分は打って変わって落ち込んだ調子で歩き出す。 山城は私の背中に横顔を当てている。 未だに瞬きを繰り返しているのだろうか。心配で心配で胸が張り裂けそうだ。 臀部を支える両腕も不調になったようで山城が若干重く感じる。 「すん……、やっぱりふこうだわ……」 「ほらもうそれは言わない」 購入した鼻緒を明石の元へ納品してきた。 何事もなく無事に帰宅――家ではないが――できると言う 自分の期待をあっさり裏切った神への呪詛を頭の中で書き連ねる執務も忘れ、 夕暮れの茜色に染まる執務室の扉を開けた。 いつの間にやら静まり返っていた背中の山城へ声をかける。 「着いたぞ山城」 「…………」 「山城?」 どうした事か返事がない。 もしやと推測し来客用のソファに山城を静かに降ろして顔を確認すると、 山城の瞼は先程とは打って変わって安らかに下ろされていた。 眉を顰めている様子はない。目に入った砂は落ちたのだろうか。 「すー……すー……」 「……やれやれ」 自分は山城が目を覚まさぬよう割れ物を扱う手付きで横にさせ、土で汚れた足袋を静かに傷のない足から抜き取った。 それから眠る山城の横に腰を沈め文庫本を開いた。 まだ夜が来てもいないのにこうして本を開ける程度の執務量だから、山城の世話ができる。 この山城が生まれたのが敵の少ない海域沿岸に建つこの鎮守府でよかった。 その点は不幸でなく間違いなく幸運だった。 そもそも当初は工廠の妖精に戦艦山城を建造するよう命令したのだが、 誕生した姿はこのように特殊なものとなってしまった。 妖精が言うには設計図を元に建造したのに、何らかのミスなのかこのような結果になってしまったとの事。 建造したはいいがどうやらこの山城に戦闘能力は備わっていないらしく、重さで艤装もまともに持てないらしい。 原因を究明し、通常仕様の戦艦山城に改造したいのでその目処が立つまで待って欲しいとお願いされ、 その所為で止む無く私が世話を焼いている訳だ。 然し嫌々やっているわけではない。 幼子の扱い方を知らない当初こそ困ったが、今は違う。 もしかすると実は自分は子煩悩なのではないかと疑う程度には慣れ、寧ろ好んでやるようになってしまった。 何せこの山城、実に手がかかる。 今日も起きたように他の艦と比較して不運な出来事が不自然に多いのだ。 戦とも関わっていないのに、だ。 なので自分は山城が降りかかる不運から逃れるように目の届く場所に居させているのだ。 それなりの苦労はある。 あるが、山城がふとした時に見せてくれる無垢で無邪気な笑顔に自分は撃沈されてしまったのだ。 不甲斐なく不運の雨から完全に山城を守れている訳ではないが、 兎に角、自分はこの山城が笑顔を二度と見せてくれなくなるような事態を避けるために動いているのだ。 そして自分だけでなく他の艦娘共も。 今日の山城の不運によって損じた高下駄も、目を覚ます頃には明石が新品同様の状態にしてくれている筈だ。 音を発しない工廠は、恐らく閑古鳥が止まっているであろう。 暖かな夕暮れの陽と憑き物のない山城の寝息が、私の意識レベルを低下させてゆく。 一旦背伸びして栞を挟んだ本を目前の机に置き、山城が眠り続ける柔らかいソファに改めて体を沈めた。 …………………… ………… …… 「ふぁ……、てーとく?」 「……すぅ」 「……ありがと……」 ちゅ。 440 名前:2-683[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 13 21 06 ID zciMEekA 以上! 艦娘と幼馴染の場合の話を書いてみたよ 特に山城については不幸に少しずつ曝され一見性格が暗くなっていくロリ城を提督が語彙を絞るように励ましつつ それでも無邪気さが薄れていくがたまに昔の無垢な面を垣間見せる成長した山城を見たいがなかったので書いた 441 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/03/13(金) 16 55 04 ID SQzCpRz6 GJ! 戦艦娘が小さくなるシチュはよく想像してただけに嬉しいです。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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385 :名無しの紳士提督:2015/07/14(火) 03 06 35 ID 7stzoi9I 男は提督、つまり自分自身だけでそれ以外はみんな女の子。 軍艦であったと言えども、今はみんながみんな美人揃いで自分の指示に従ってくれる。 そんな環境を羨ましいと言われることもあるし、悪い環境とは思わない。 みんな良い子で、上司と言う立場から言っても誇れるのだが――。 「これが結構つらいんだよなぁ」 男が自分一人だけであるということで、艦娘たちにとっては唯一の異性。 その中から秘書艦として、執務室で共に仕事をこなしてくれる艦娘がいる。 そんなこともあって自家発電……要は自慰行為も迂闊にすることができない。 早い話が禁欲生活を強いられるだけではない。 異性が自分一人と言うだけで、艦娘一同は男慣れしていない部分が大きい。 異性に対しての警戒が薄く、同時に男が劣情を催すタイミングが分かっていない。 特に最近は、ある軽巡洋艦の行動が著しく問題である。 「提督! 今日は!? 今日は夜戦してくれるんだよね!? ねえ!」 「川内、いつも言ってるだろう。俺の指示を待ってろって」 「そんなこと言っていつも夜戦させてくれないじゃん! 今日はあきらめないからね!」 夜戦大好き軽巡洋艦川内型一番艦、川内。 最初は特に気にしなかったのだが、どうしても禁欲生活が続くと感覚が鋭敏になる。 腕に抱き付いてくる川内の、女の子の身体の柔らかさ。 ごねて身体を揺さぶるたびにほのかに香る、女の子の甘い香り。 身長差から見えてしまう胸元の隙間、見えるか否かの境目がやたら色っぽい。 「ねえ、提督~! あ、あれ? なんか硬くなってない?」 「な、なんでもない! いいから離れろ!」 「むぅ~。また来る! 今度こそ夜戦させてもらうからね!」 そういって川内は執務室を後にする。 恐らくは部屋に戻ったのだろうが、俺はこの愚息をどうすることもできない。 自ら慰めるわけにも行かず、禁欲生活の前に餌がぶら下げられているのだ。 「俺、大丈夫かな……」 392 :名無しの紳士提督:2015/07/15(水) 23 23 11 ID SNxjhPSk 385 そうやって無邪気に誘惑してくる娘が、辛抱たまらなくなった雄に思い知らされちゃう展開好き 我慢の限界を超えた提督に不意打ちで唇を奪われ 激しく貪るようなキスを受けながらベッドに押し倒されて 溜まりに溜まった劣情を何度も何度も叩きつけられ 一晩かけて身体中余すところなく提督専用にされちゃう川内 体中が汗と潮と尿と精液でどろどろになった頃、正常位で繋がり、亀頭で子宮口をこりゅこりゅされつつ 川内がどれだけ魅力的か、提督がどれだけ必死に欲望を抑えて来たかを語られて ぐずぐずに爛れた子宮口が嬉しさで綻んでしまい、子宮口に密着した亀頭が少しずつ沈み込んでいき 十数回目の膣内射精を子宮で直接受け入れる川内ちゃん 同時に提督からプロポーズカッコガチされて 腰を震わせて嬉ションしながらお嫁さん宣言までしちゃう その後は空が白むまで、子宮で繋がったまま延々キスと告白と射精を受け続ける あまりに濃密な初体験のせいで、夜になる度脳裏に記憶がフラッシュバックしてしまい 夜になっても妙に大人しくなっちゃって 「あの夜戦バカ最近静かですね」 「もしかして体調悪いんでしょうか」 と周りに噂されて顔赤らめてる川内かわいい それでも執務室で二人きりになると、耳まで真っ赤にしながら 「ぁ、あのさ…提督。 今日も、さ……『夜戦』、しよ?」 と呟いて身体を密着させてくる川内かわいい
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+前書き 35 :名無しさん@ピンキー:2014/06/09(月) 23 50 03.86 ID LFfPHuDn 避難所および前スレにて、大和SSに感想ありがとうございました ふと思い立って、全く同じシチュで相手を大和から武蔵に変えてみました。 提督×武蔵。 36 :35:2014/06/09(月) 23 50 41.85 ID LFfPHuDn 「で・・どうなんだ?私のおっぱいは気持ち良いのか、提督よ・・」 俺の勃起した竿を見えなくなるほどにその柔肉の間に包み込んだ巨乳が、その持ち主の手で左右から圧迫され、上下にやや乱暴に擦られ、ふにふにと形を変える。 温かくも柔らかい感触に包まれているだけで達してしまいそうになるというのに、竿だけでなくその付け根にまで伝わるたぷたぷとした重量感、 精悍に日焼けした野性味のある肌が絶えず自分のそれを擦り上げる刺激の心地よさといったら、慣れ親しんだ自分の左手などとは比べ物にもならない。 「む・・少し動いたな。多少は感じてもらっていると思って良いのか?これは」 群青の絨毯の上にひざまずいてふくよかな両胸を露出して、革張りのソファに腰掛け下半身を露出した姿勢の俺の相手をしているのは・・世界史上最大級戦艦、武蔵。 「じゃあそろそろ、口で遊んでやるとしようか。・・喰い千切ろうというんじゃないんだから、そんなにビビるな」 俺の答えを待たず、あむ、とその引き締まった唇の間に、挟んだ胸の先に突出していた肉棒の先端をくわえ込む武蔵。 胸とは違った水気ある温かさに包まれた感触。男と口づけなんてしたこともないような、ある意味でピュアな唇に先端をちゅうちゅうと吸われるたび、ぴりぴりした快感が背骨を昇る。 「あ・・ちょっと・・・っ!」 思わず俺は腰を浮かせ、亜麻色の髪が左右に小さく跳ねるようにまとめられた彼女の後頭部を掴む。育ちの良い犬を思わせるふさふさの手触りが、やがて上下に揺れ始める。 「ちゅぱ・・む・・ちゅっ・・・ぺろ・・・あむ・・はむはむっ・・・ちゅうぅ・・ぱくっ・・・」 「う・・っく、うぁっ・・・!」 裏筋をなめ上げる。軽く歯を当てる。指先で袋を包みこみ、やわやわと揉む。親指と人差し指の輪で、ちゅっちゅと上下にしごく。 おっぱいでの挟み込みから口と両手での包み込むような形の責めに変わり、肉棒の先端から睾丸の末端まで次々と与えられる贅沢は、もはや相手をも認識できないほどに気持よく、 「へえほふほ、ひもひいのふぁ?」 言葉になってない、吐息が熱い。くすぐったい。視線が恥ずかしい。 「む、武蔵・・・・ちょっとストップ、またイッちゃいそう・・だから・・」 「・・ふん、この程度の責めで情けないことを。・・そんなコトでこの武蔵を、本当に楽しませてくれることが出来るんだろうな・・・」 胎内から湧き上がるような熱くて甘い吐息を帯びた彼女の睦言が、耳朶から脳を直撃し、匂い立つ感触に囚われたままの腰ががくがくと震える。まだだ、まだ我慢できる・・と思いたい・・。 軽く汗ばむほどに熱を帯びてきた彼女の、南方の華のような特有の肌のにおい。それ以上に熱い愛情、劣情、攻める楽しみと快感がないまぜとなって陶然とした雌の上目遣い。 肉感のある両胸の先、彼女自身の意志と興奮を示す、ぷっくりと淫らに膨らんだ武蔵の胸先。そしてだらしない俺の先走りと彼女の唾液を受け止めて、淫靡にてらてらと輝く唇と指先。 デスク上の黄色がかった光のみが照らす深夜の執務室内、俺の眼前に展開されているその光景は、俺にとって一生忘れられないものになるだろうという確信があった。それほどエロかった。 そんなコトの始まりは、数分前に遡る。 「ふー・・。俺一人じゃ重くて、さすがにちょっと君の部屋までは運べないよ。自力で歩けるようになるまでここ、執務室で休んでてくれ」 幸い、新品の革張りソファセットを卸したばかりだった。お偉いさん来客用のつもりだったが、まさか最初に酔った部下を介抱するような使い方になるなんて。 「何だと?提督よ、お前はそれでも海軍軍人のつもりか?基礎体力訓練ははりゃやよふにゃはれ」 いくら自分の歓迎会だからって酔っ払いすぎだろう、後半のろれつが怪しすぎる。まあ、ほとんどの艦娘が撃沈したなか、最後まで粘ったには粘ったのだが。 「そうだな、摩耶なら喜んで手を貸してくれたか。声を掛ければ良かったな」 軽い冗談にギラリと睨みつけてきた武蔵が、俺の方をていやとソファに蹴り捨てた。酔っててもさすがの怪力、逆らいようがない。 そのまま全身で拘束するかのように身体にのしかかってきて、いつもの座った眼で俺の顔面を至近距離から睨みつけながら口を開く。 「なんなんだお前は。大した活躍もしないで速攻で沈んだ艦の戦歴なんで知ってんだ。マニアか。軍艦マニアなのか」 吐息がすこし・・いやかなりお酒くさい、しかしそれがまた色っぽい。眼鏡の奥の目が怖くて声が低いのはいつも通りだが、より迫力がある。怒ったのか。活躍が少なかったことはやっぱ気にしてるのか。 「いや、まあ・・マニアというか、俺は武蔵という艦も結構・・・というか、かなり好きなんで・・・・」 大艦巨乳主義の象徴のごとき柔らかいふたつの膨らみが、俺の胸のあたりを圧迫する。うっかり見慣れてしまいそうになるが、先端部を隠すだけのようなサラシオンリーなのは周知の事実。ズレやしないかとこっちがどきどきする。 「・・大和に匹敵する排水量と攻撃力、特に膨大な敵の攻撃を単艦で引き受けておきながら数時間の航行を可能にした圧倒的防御力、まさに帝国連合艦隊にとっての最終秘密兵器・・」 ちょっとリップサービスを含めてみるが、眉間にシワを刻んだジト眼は微動だにせず『それで?』と無言で先を促す。超怖。 「・・・・えっと・・美人だし、ワイルドな態度の中にも知的な魅力があって・・・・・あと、おっぱいがとても大きい・・・・」 「はぁ?」 乳を押し付けていたのに気づき・・・だがそんなことどうでも良いかのように、ゆっくりと上半身を起こすと彼女は言った。 「・・どこを見てるんだお前は。こんな邪魔なもんがそんなに好きなのか」 呆れ返ったような顔で、自分の巨乳を片手でむにむにと無造作に揉む武蔵。しかしソファの上でまたがった姿勢は変えてくれなかったので逃げようがない。 つーか・・酔っていたとはいえ、なんて事を口走ってんだ俺は。 マウントでフルボッコにされて済む話ならともかく(それはそれで死ぬかも)、最大戦力の彼女と今夜のことをもやもやと抱えたまま「イッテキテネ」「オウヨ」みたいな気まずい関係を続けるのは・・ うわぁ避けたい超避けたい。取舵いっぱい全力回避したい。 「・・・・・・・ま、そこまではっきり言う勇気は認めてやろうか。私に一回ぶん殴られたら二回半は死にそうな細身でありながら、私が女として魅力的だと言い放ったお前の度胸は、な・・」 ちょっとだけ赤くなったような顔に『しょうがねぇなコイツは』というような表情を浮かべる武蔵。あれ、なんか変なハナシに転がりそうっぽい? いや別に今でもおっかないっつーか、あれでもなんかちょっと可愛いような気がしてきた。何故。 「貧弱な腕で、助けてくれようとした借りもあるしな。・・よっし。特別に、今夜はお前の女になってやる!お前が目をつけたこの武蔵のおっぱい、伊達ではないぜ!!」 眼に力を込めたまま、魅力的な谷間を飾るサラシの結び目を解きはじめる武蔵。やがてふわりと落ちたサラシの奥から、乳首もあらわな褐色肌の生おっぱいが、俺の眼前に解き放たれた。 いやいや酔っぱらい杉だよこのお姉さん!憲兵さんタスケテ!!つかまじでおっぱいすげぇ! そのまま俺のズボンのベルトをぐいと外し、チャックを開けもせずパンツごと引きずり降ろし。俺の既に熱く滾ってしまった肉棒が、涼しい外気と彼女の好奇の視線の先にぶるんと晒された。 「さあ、たっぷり可愛がってやるぞ、提督よ・・・・」 股間に話しかけるような彼女のしぐさには、もはや完全な戦闘終了まで引くつもりなど全く見えない。 一瞬で混乱と興奮の極みに達した俺の頭に浮かんだのは、『注意一秒、ケガ一生』という意味不明の警告文だけだった。 艦隊司令部に入電。 我、夜戦に突入ス。 「武蔵、ちょっと・・体勢、変えよう。気持ちよすぎて長くは持たないし、」 というよりも。 「終わってしまう前に、武蔵の身体も味わわせて欲しい。・・ダメか?」 ちょっとはっきり言いすぎた気もするが、そこまで考えるほど理性に余裕が全く無い。 「・・・提督・・・?」 俺の言葉に一瞬、目を丸くした武蔵だったが。 「・・構わんぞ。今夜はお前の女になると言ったはずだ。こんな身体でよければ、・・好きにするがいい」 ちょっとだけはにかんだような表情で視線を外し、彼女はそう答えた。なんでか分からないが、今夜は完全になんでもアリらしい。てかやべぇマジかわいい。 息子に先を越されてしまった唇と谷間には、ちょっと攻めこむのに躊躇がないでもない。蒼い絨毯の上に半裸の彼女を組み敷いた後は、本能の命じるまま、彼女の柔肌、右の脇の下に顔を埋めた。 「ん・・・何を・・」 そのまま思い切り、息を吸い込む。日当たりの良い縁側の猫のような独特の匂いが、俺の鼻腔から肺腑を満たし、興奮の極みにある心を酔わせる。不快感なんてあるはずのない、良い匂い。 「こ・・ら、提督よ、そこ、くすぐったい・・ぞ・・」 言葉を無視して、舌を這わせる。若干ぬるりとした感触の奥に、ざらざらとした肌の触り。酸味の汗の味の向こうは――甘い。とてつもなく甘い。 「あはん・・こら・・・・おい、てーとく・・っ・・そんなところ、ゆっくり・・・舐めるなぁ・・・っ・・!」 「武蔵のここ、甘くて美味しい。ずっと味わってたいよ」 スリムな脇腹のあたりから脇下をガッチリした二の腕付近まで大きく舐め上げると、再び彼女の嬌声が響いた。 そのまま、何度も、何度も。味わい、嗅ぎつくしながら、強さと女性らしさが同居する肉体の脇下を犯し続けた。 彼女の身体がぴくぴくと震え、上をむいてなおツンと主張する乳首が、波打つ乳房の上でふるふると揺れていた。 「あ、そうか・・こっちも、触って欲しいよね」 「提督・・あぁ、触ってくれ・・この武蔵の胸・・・・今夜は、好きにしていいぞ・・・・・・・」 眼鏡の奥のいたずらっぽい目で、必要以上に挑発するかのような彼女の卑語は言葉足らずだったが、かえってそれが劣情を刺激してくる。 ぴんとそそり立ったままの左乳首を、そっと口に含む。再び口中に満ちる、武蔵の味。 「――はっ・・ぁ・・・」 こりこりとした感触。そして周辺の肌とは全く異質の、すべすべの滑らかな舌触り。良く考えると武蔵には似合わないような、それでいてどこかしっくりと来るような、母性の器官。 その魅力にまるでこちらが吸い付かれたかのように、転がし、ねぶるのを止められない。なめらかなままに固く感触を変えていくそれを、尖らせた舌先で、湿らせた唇で、必死に愛撫する。 「やあっ、あっ、はぁんっ!いい、気持ちいいぞ、提督・・っ!」 口と左手でそれぞれの乳首を愛撫し、つまみ上げ、こりこりに尖らせて擦り上げ、いつまでもびくびくと感じさせて。 やがてその先からじわりと、独特の味をした何かが俺の口中に広がって・・いや、そんな幻想を靄のかかった頭に覚えるほどに、俺は武蔵の両乳首を延々と攻め立てていた。 「う・・くっ、ていと・・くぅ・・・」 眉根を寄せた表情のままでカタチの良い顎を高く反らして、がくがくと震えながらも欲望を解放しつつあるような武蔵の右手が、いつの間にか――彼女自身の秘所から、じゅっ、ちゅっ、と湿らせた音を立てていた。 それに気付いた瞬間、自分の未熟さに、軽い嫌悪感を覚える。そうか、そんなに焦らせてしまっていたなんて。 「武蔵」 「あ、提督、これは・・違う、いや、違わないのだが、その、・・」 そっと彼女の手をどけて、ひくひくと震えるその秘唇に、俺は顔を近づけ――ゆっくりと、舌を差し込んだ。 「あっ、はああぁぁぁぁぁっ!!」 一際高い嬌声が、部屋を満たした。 「んっ、むっ、ちゅううっ・・・ぷはっ、ひぁぁ、くあぁっ、うぁぁ・・」 先ほどと同様に、いや先よりも一心不乱に俺のものに口で奉仕する、武蔵。 執務室の柔らかめの絨毯の上、仰向けに寝転がった俺の正面には、上方視界いっぱいに広がる赤いスカートの内部・・下着を脱ぎ捨てた彼女のヒップと、あられもなく両足を開いた状態で差し出されたどろどろのヴァギナ、ひくひくと震えるアナル。 秘所を同時に口と舌と指で攻める、これ以上ないほどに淫靡な形で、俺と武蔵は互いに愛し合っていた。 「んむ・・じゅる・・ここも美味しいね、武蔵・・それに、すごく綺麗だ」 「か、感想なんか、言うな・・すっごい恥ずかしいんだぞ・・・・・はむ、れろ・・そっちこそ、先っちょがぬるぬるで・・・・あん、そこ、やあぁっ・・」 ひくついた排泄腔のあたりを軽く指先でなぞりつつ、若干ごわごわとした和毛の感触をも楽しみながら、武蔵の秘所を吸い上げ、愛液を味わう。 「あぁうっ!」 びくり、と彼女の身体が揺れた。脇下を攻めた時に似た、しかし比べ物にならない程にくらくらと意識を犯し、痛いほどに心臓に早鐘を打たせる、彼女自身の匂いを凝縮したような、さらさらの蜜の味。 アナルに軽く舌を差し込み、きつい括約筋を味わってみる。 「こらぁっ!そこは、そんなぁっ・・・・あ・・・」 充血した谷間を、鼻先で下から上へと撫でてみる。 「うあ、ひぁ、なにやってんだあぁ・・・っ」 ぷっくりと膨らんだ陰核を、お返しにと軽く歯を当てつつ舌でこしこしと扱いてみる。 「ひぁぁぁぁっ!そ、それダメあぁぁぁっ!やめろぉぉっ!」 そのたびに武蔵は気持ちよさそうな声で俺の股間のものを震わせて、ひくひくと動く肉壺からとくんと新たな蜜をふとももに伝わせる。 行為に興奮した武蔵の責めもより情熱的になり、俺の屹立した肉棒を手袋を嵌めたままの指と舌とで容赦なく責め立ててくる。 そしてそれに促されるように、俺は再び彼女の秘所に口をつける。互いの身体を電流のように奔る、甘い快楽の循環。・・しかし。 「・・くっ、武蔵、もう・・・・くあぁぁっ!あっ、あぁ・・・っ」 白旗を上げたのは、俺のほうだった。 射精の絶頂感、幸福感が意識を白く染めてゆく。武蔵の口内に、こらえてきた分の全てを、大量に何度も放ち続ける。 しかし武蔵は決して口を離すこと無く、そのすべてをきつくきつく吸い上げ、飲み干していた。 「んく・・ごく・・・・・はあ、ごほ・・・・喉に引っかかるな、これは・・・・でも――私の身体なんかでそこまで感じいってくれたのは、嬉しいぞ。提督よ」 飲んでくれたのか・・とぼんやりと思いながら脱力した俺の鼻先から顎までは、大きな果実にかぶりついた子供のように、彼女のもので濡れきっていた。 そしておそらくは、武蔵も同様であるはずだった。 眼鏡掛けたままではあったが。 「提督・・そろそろ、こっちでも・・遊んで欲しいだろう?」 ゆらりと立ち上がった武蔵が、俺の身体に跨ってきた。 濡れた秘裂を自身の指先で開き、かすかに糸を引く蜜を、半勃ちの息子の先端に垂らしてくる。 そのあまりの淫靡な光景に、先ほど達したばかりのはずの俺のそれは簡単に二射目を装填してゆく。 やがて武蔵は待ちきれないと言わんばかりに、勃ちかけた俺のものを以外にも細くてひやりとした指で握ったかと思うと、その上に、ゆっくりと――腰を、下ろした。 「・・・っ!」 灼熱の感触が、ぬるりと。きつく、きつく。 「うあぁぁっ・・て、提督のが・・あたしの、なかに・・・入って・・・・!」 普段からは想像も出来ないような震えた声を上げた武蔵が、ゆっくりと上下に動き出した。 ぎちゅ、くちゅ、という水音、媚肉のぶつかりあう音が、リズミカルに室内に響き始める。 「ふふ・・・どうだ・・武蔵、御殿の、内装、は・・うあぁぁっ!き、気持ち良いか・・?」 ぐちゅぐちゅと大胆に動く武蔵の腰の中、別の生き物のように締め上げ絡みついてくる膣内に性器が擦られて、有り得ないような快感に意識が飛びそうになる。 「っくっ・・ああ、最高に・・・っ、気持ちいい、武蔵・・・っ」 だが。一度は達した分か、少しは余裕が無いでもない。 「あっ・・・・?!」 ぐいと腰を持ち上げて、こちらから突き上げ始めて見ると、武蔵は気持ち良さそうに褐色の胸をふるりと揺らした。 「武蔵・・今度は、俺の番だ」 本能のままに両手で腰を掴み、武蔵の奥の奥まで突き挿すように何度も何度も突き上げる。 「ああんっ!き、きもちっ良いっ、あはぁんっ、てい、と、くっ!!」 もはや完全に『女』になって感じてる彼女の姿が、今はとても愛おしい。 彼女をそっと濃紺の絨毯の上に倒し、ちゅるん、と性器を引き抜いた。 びくりと一瞬震え、微かに震える脚をだらしなく開いたままの彼女の眼鏡の奥には――どうして止めるの、もっとして欲しいよ、という少女のような瞳の、無言のおねだり。・・・たまらんな、コレは。 「武蔵・・・ちょっと、後ろを向いてごらん」 「・・・・・そうか・・・更に、気持ちよく、なるのだな・・・?」 執務室のソファに裸の上半身を預け、恥じらう気持ちを上回る快楽への欲望に高く差し出された褐色の尻肉。それを両手で鷲掴み、菊座の下、濡れそぼつ性器に、自分のものを――一気に、突き立てる。 「うああああっ!」 挿入の快感に震えた汗ばむ背の下で、ぶるんと大きな胸が揺れるのが見えた。その声と姿に劣情を限界まで刺激された俺は、何度も何度も、武蔵の尻に音を立てながら自分のモノをぶつけ続ける。 「武蔵・・・武蔵、可愛い、・・・武蔵・・・っ!」 「はぁあっ!提督、好き・・大好き、提督・・ぅ・・・!」 武蔵も快感に蕩けきった声でありえないことを鳴き叫びながら、レザーのクッションにぎゅっと両手で皺を寄せ、更なる快楽を貪る獣のように高く差し出した尻を自ら振り続ける。 「あ、や、もう・・イッちゃうよぅ・・あん、やぁぁ、ああああああああっ!」 「・・・・・・っ!」 褐色の肉感的な腰を逃がさないように抑えつけ、びくっ、びくっ、とキツい収縮を何度も繰り返す膣内に、前屈みになって思う様白濁液をぶちまけながら。 ――超弩級戦艦てのは、やっぱりみんなこんなにエロいのだろうかと、またしてもどうでも良い思考が頭に浮かんでいた。 その日のこと自体は、特に誰かに悟られたということはなかった。 武蔵も翌日から後腐れも照れもなくテキパキと働いてくれて、活躍必至の意気込みに恥じぬ結果を見せてくれていた。 そしてとてつもない量の資材消費、艦娘視点でいうところの食欲・・・・も、常のことだ。 俺がなんとか資材のやりくりをこなしているうち、彼女は簡単に鎮守府に馴染んでいった。 あの日から、変わったことといえば。 週に一度程度の割合で―― 「提督!さぁ、MVP艦たる武蔵の凱旋だぞ!・・・今夜もご褒美は、期待していいのだろうな?」 ヒューヒューと囃し立てる他の艦娘たちをも全く意に介さない、ワイルドな美女のお相手をさせて頂く栄誉を得たことくらいだった。 (おしまい) +後書き 42 :35:2014/06/09(月) 23 56 39.53 ID LFfPHuDn 以上連投失礼しました。 たけぞう好きの同志はあまり居ないんですかねー 個人的には結構面白い人なんじゃないかと思うんですが これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前の話 秋雲がお澄まし顔で椅子に座っている。私は座布団の上に胡坐をかいて白いページと右手にもった鉛筆を交互に見ていた。 「提督~まだまだー?」 楽しそうな煽り声に私は少しむっとした。 「前にも言っただろう、絵心はないんだ!五歳児に描かせた方がまだマシなレベルだぞ」 ケラケラと秋雲は笑いながら足をバタバタさせた。 「いいじゃんいいじゃん、無茶なお願いじゃないでしょー?ほらほら、手を動かす」 「…後悔しても知らないぞ」 私は諦めて鉛筆を動かした。秋雲を見ながら、チラチラと白いページに目配せする。ゆっくり、ゆっくりと黒い線が描かれていったが―――――これは宇宙生物か何かだろうか?秋雲のように上手く描けるとは思わないが、もう少しまともに描けないのか、と自分自身に落胆する。秋雲は椅子から立ち上がって私に近寄った。スケッチブックに顔を覗かせてすぐに「プッ!」と噴出した。 「ちょっと提督~秋雲さん全然かわいくないんですけどぉー!」 大袈裟に笑いながら畳の上を腹を抱えて転がった。憎たらしいその行動にふつふつと怒りがこみあげてきた。 「……もうやってられるか。終わりだ、終わり」 私はバンッとスケッチブックを閉じてそっぽを向いた。ドタドタとした音がピタリと止んですぐに右肩に重みを感じた。 「まぁまぁ~じゃあさ、秋雲さんが提督に絵を描くコツを教えてあげるね~」 「……コツ?宇宙生物をミミズにする方法か?」 アッハッハ!とまた高い笑い声が響いた。バンバンっと強く右肩を叩かれる。少し痛い。 「あのねぇ提督ー 対象を見ながら触ったらジョーズに描けんだよー」 秋雲は私の手を取ると自身の顔へくっつけた。初めて触れた秋雲の頬は決して冷たくなかった。体温があった。私は指を少し動かした。ふにふにと、頬の弾力を指の腹に感じた。秋雲はくすぐったそうに笑った。 「もっと触ってもいいよー」 私は手を動かして顎の下をなぞった。男のそれとは違い柔らかくて滑らかで細い。それから首の後ろへと指をゆっくり移動させた。親指で耳たぶを何度か押したり引いたりして、親指と人差し指で挟み込んだ。柔らかな感触が気持ちいい。耳たぶの柔らかさを堪能した後はまたさらに指を奥に進めて指先が項に届いた。肌の表面を上下にゆっくりと撫でる。 「……んっ」 微かに聞こえた声に私の体がビクリっと跳ねた。秋雲に触れていた手をサッと引っ込める。先ほどまで女の体をなぞっていた手を凝視した。思えばこうやって異性の体に触れるのは久方ぶりだった。基地には艦娘がいるが、仕事のパートナーとしての付き合いを徹底している。見た目の美しい艦娘は多かったが、私は彼女たちをそういう目で見たことがほとんどなかったし、そういう風に触れたいとも思ったことがなかった。性欲は人間の三大欲求の一つだ。どうしても溜まってしまった時は一人で処理をしたし、たまに遠くの街へ出てそういった店を訪ねていた。艦娘たちと一定の距離を保つために思わせぶりな行動をしないように気をつけていた。しかし、私は今何をした。秋雲は触ってもいい、と言った。私は自分で定めたルールも思い出さず、秋雲に触れた。秋雲が声を出さなければもっともっと、彼女の体を堪能しようとしたはずだ。何よりも驚いたのが、私はこの状況に性的興奮を少なからず感じていることだ。 「どーしたのさ提督?触んないの?」 秋雲が不思議そうに私を見上げる。その無垢さがいやらしい気持ちを抱く私を責め、同時にゾクゾクとさせた。これ以上秋雲に触れたら引き返せなくなりそうだ。私は頭を横に振る。 「もう充分だ。下手なりにちゃんと描いてやるさ」 そう言って秋雲と距離を取ろうとした時、強く腕を掴まれた。ニヤニヤ顔が私を見つめている。 「あ~提督ぅ、もしかして秋雲さんに触ったらこ・う・ふ・ん・しちゃったの~?」 興奮の言葉を意地悪く強調される。私は慌てて頭を振った。 「そ、そんな訳がないだろう」 秋雲の手を離そうとしたが逆に秋雲が私に顔を近づけた。 「提督っていちおー女に興奮するんだ?艦娘に全然靡かないし、正直そういう趣味の人かと思ってた」 「からかうのもいい加減にしろ!」 秋雲の肩を掴み私から引き剥がそうとした。 「いいのぉ?秋雲さんは、いいよ」 その言葉に腕の動きが止まった。 「提督になら、私、好きにされてもいいよー」 猫が頬を摺り寄せるように、秋雲は肩の上にある私の右手に顔を押し付けた。私を淫らに誘う女の目をしながら。その姿にゴクリッと喉が鳴った。同時に一つの疑問が浮かび上がる。 「………お前は、私をそういう風に慕っていたのか?」 生前の秋雲との付き合いは私にとって気軽であった。秋雲の私を見る視線には恋愛感情の類を全く感じなかったからだ。馴れ馴れしく私に接することはあったが、小動物にじゃれつかれているか、姪が叔父に懐くような、そういうものを感じていたから、私は他の艦娘よりも秋雲といるのが好きだった。 「多分、違うんじゃないかな」 秋雲は私の右手から顔をあげた。 「生前の私は提督のことは良い上司として好きだったよ。他の艦娘が提督にラブアピールしても全然気にならなかったし、嫉妬もしなかった。今も同じ気持ち。提督とこの部屋で過ごしている間に全然そういう雰囲気にならなかったのは、…私の時間も心も死んだあの時で止まっていて、新しい感情は生まれてないからじゃないかなー今もこう、胸がキュン!となってないし」 「……では、何故好きにされてもいい、など…」 さぁね、と秋雲は微笑んだ。 「でも提督が秋雲を求めるなら、それに応えてもいいかなーって。お礼代わり、って意味もあるかも」 二人の間に暫く沈黙が流れた。その沈黙に居心地の悪さを感じたのか、秋雲の微笑みに困惑の色が見え始めた。 「ごめんね~…提督のことそういう風に好きだったらまだ気分のって出来たよね……うーん、その、提督が嫌なら別にしなくてもいいよ。ただ、提督が秋雲の絵を描いてくれるだけでいいし……?提督?」 秋雲が戸惑った声で私を呼ぶ。私が秋雲の頬に触れたからだ。 「……本当に、いいんだな?」 私の右手に秋雲の手が重なる。 「絵もちゃんと描いてね~」 私はフッと笑みを零し、微笑む秋雲の小さな唇にそっと自分のを重ねた。 秋雲の体はまるで中学生のそれを同じだ。発展途上の体つきであり、初々しく穢れを知らない。とても白くて眩しい。服も下着もすべて脱がされ、一糸まとわぬ未熟な仰向けの体は布団の上で一人の成人男性の手によってゆっくりと撫でられている。秋雲は自分から誘ったが、こういったことには慣れてないようでいつもの悪戯心溢れる顔つきが今は羞恥で赤くなっていた。その情景は私の興奮をさらに加速させる。女としてまだ成長途中の果実を食す行為に背徳と罪悪と、喜びを私は感じていた。白くて柔らかな体を堪能していると、小さな手が私の右手の甲を軽く抓った。空いた手が私の膝の上にあるスケッチブックを指差す。私は渋々手を離すとスケッチブックと鉛筆を掴み、白い空間に線を描き始めた。秋雲の体とページを交互に目をやる。秋雲は描く対象を触れば絵が上達するとはいったが、触れる前に描いたものとそう大差ないものが出来上がりつつある。絵に達者な秋雲が言うのだから実際に効果があるのかもしれないが、今までとんと絵を描いたこともない素人が同じ方法を試してもその努力がすぐに反映される訳がないのだ。ただ違う点を挙げるとすれば、今は描きながら興奮している事だ。白い空間に描かれていく歪な線の集まりを見ただけでも気分が昂っていた。早く触りたい、と。 ある程度描き終えるとページをめくり、また膝の上に置くと手を少女の裸体に伸ばし、触った。秋雲は目を細めて体を震わす。その震動が手に伝わった。手はゆっくりと腰のラインに沿って下に移動し、太腿に到達した。軽く揉むとその柔らかさが心地よい。五本の指でぐにぐにとこねていると小さな声が聞こえた。秋雲の顔を見ればさらに頬が紅潮していた。私は膝のすぐ下まで手を持っていくとグイッと持ち上げた。秋雲の細かった目がビクッと大きく見開いた。私はスケッチブックを横に置き、体勢を変えた。持ち上げた片足を前に寄せて顔を近づけ、目の前の膝小僧を舐める。足がピクリと跳ねた。舌先から甘い味が広がる。私はさらに体を屈めて唇を膝小僧から下へ、脚の付け根へと這わす。チロチロと舌で太腿を味わい続けているとグイッと頭を押された。秋雲の手が私の動きを制しているのだろう。私は空いた手で秋雲の手を掴むと無理矢理引き剥がした。そのまま舌で秋雲の体をなぞる。秋雲が抗議の声をあげるが、無視をして腹を舐めた。高い声が鳴った後、続いて笑い声がした。どうやらくすぐったいようだ。私が脇腹の近くを甘く噛むと肩をバンバンと叩かれる。体も私の責めから逃げようとグイグイ動いていたが私から離れないように押さえつける。しばらく暴れていたが、諦めたのか大人しくなった。私は唇を上へ上へと移動させ、小さな膨らみの上を進み、突起を口に含んだ。固くなった突起を舌でグリグリと弄ぶ。胸がやけるような甘い味と香りに目眩を覚えそうになる。何度か女を抱いた経験はあるが、初めて好きな女を抱いた時のような高揚感を今思い出していた。私は胸から口を離すと秋雲の顔を見た。秋雲は荒い息を吐きながら赤らんだ顔で私を見つめ返している。唇が小さく動いた。提督、と呼ばれた気がして、私は顔を近づけ、服を脱がせる前にしたように、秋雲と唇を重ねた。秋雲の唇はとてもあたたかい。まるで本当に生きているようだ。死んでいるなんて、信じられない。僅かに開いた隙間に舌を差し込む。口内もあたたかかった。己の舌が秋雲のそれに絡みつき何度も何度も熱を確かめる。熱は一向に引く事はなく、益々熱くなっているようだった。その熱が嬉しくて私は、私は、 ペシペシと頬が叩かれた。秋雲の手だ。呼吸が苦しくなったのだろうか、私は秋雲から唇を離した。名残惜しそうに唾液の糸が私の舌先から垂れた。おかしなことに秋雲の顔がゆがんでぼやけている。 「……なーに泣いてんのさ、提督」 秋雲の言葉で、ようやく私は自分が泣いていることに気付いた。秋雲の手が伸びて私の頭を優しく撫でる。 「そんなんじゃ絵なんて描けないよー」 秋雲は上半身を起こすと私の顔に近寄り、目尻を舌で舐めた。溢れる涙と、涙が伝った頬をあたたかな舌が拭っていく。何か言葉をかけようと思ったが喉が詰まって何も言えなかった。 「……提督、秋雲、本当は自分が沈む所を描いて欲しいんだよね~」 私は驚いて秋雲を見た。 「でもそんなの、誰にも頼めないっしょ。でも誰かに秋雲のこと描いて欲しかった。それが提督で良かったよ」 横に置かれたスケッチブックを秋雲は手に取った。パラパラと前のページをめくる。最初の一枚は椅子に座っている着服の秋雲、二枚目からは服が乱れ、ページが進むごとに肌の露出が高くなっていた。絵が下手でも、その程度のことなら第三者の目から見ても分かる、はずだ。秋雲はからかうことも茶化すこともせず、静かに絵を眺めていた。その横顔は穏やかな笑みだった。私も涙がようやく落ち着き、目を強く服の袖で拭った。秋雲に近づき彼女の手からスケッチブックを取り上げる。転がっていた鉛筆も掴んだ。 「……後ろ、後姿を描く」 りょーかい、と言って秋雲は私に背を向けた。私は白紙のページを開き、鉛筆を走らせた。 そうして私は、秋雲を白い空間に何度も描き、何度も体に触れ、何度も彼女の熱を確かめた。 そして、ついに夜が明けた。 雲一つない青空が広がっている。 その空の下、港に立つ瑞鶴は深呼吸をする。心臓の音が緊張で早くなっていた。 「そこに立ってると邪魔なんだけど」 「わっ! ……って、加賀…さんですか」 後ろにいる加賀を見て瑞鶴は眉間を顰めた。はぁ、と加賀は小さく溜息を吐いた。 「久々の実戦で怖いの?やっぱり貴方は出撃しない方がいいんじゃないかしら」 「な!んなことないですし!ただの武者震いですし!」 怒る瑞鶴を見ても加賀は表情一つ変えなかった。そう、と興味なさそうに呟くだけだ。 「瑞鶴落ち着いて…ほら、もう少しで出撃の時間よ」 慌てて二人の傍に来た翔鶴が瑞鶴を宥めた。瑞鶴は頬を膨らませてツンっと横を向いた。 「やれやれ…あの二人は相変わらずだな…」 それを見ていた長門は呆れているような声を出す。 「お前たち、準備はいいか」 長門が振り返ると提督がこちらへ向かって歩いていた。その後ろでは北上が前を歩く木曾のマントの裾を面白そうに持ち上げながら歩いている。 「あぁ、司令官。私はいいぞ。…多分あいつらもいいはずだ」 長門は親指で空母たち三人を指した。 「よし、ではみんな、並んでくれ」 提督の合図で横一列に翔鶴、瑞鶴、加賀、長門、木曾、北上が並んだ。 「本日は北方海域のアルフォンシーノ方面への出撃だ。深海棲艦がまたその辺りに集い始めているとの情報があった。第一艦隊はアルフォンシーノ方面に赴き、深海棲艦を見つけ次第すべて撃滅せよ。旗艦は瑞鶴とする。途中損害が酷ければ直ちに帰投しろ。また、基地へ到着するまでは決して油断するな。慢心せず、注意を払え」 はい、と六人は返事をした。 「そして瑞鶴」 「ふぁ!?な、何ですか」 提督に急に呼ばれて瑞鶴の声が裏返っていた。 「久々の実戦で不安なことはあるかもしれないが、お前もこの基地の大事な主力の一人だ。自信を持て、前を進め。頼んだぞ」 瑞鶴は目を何回もパチパチさせた後、ピシッと姿勢を正してはい!と大きく返事をした。 「加賀と翔鶴は瑞鶴のサポートをお願いする」 「承知しました」 「了解です」 よし、と提督は安心したように頷いた。 「それでは第一艦隊、出撃せよ」 雲一つない青空が広がっていた。 第一艦隊は予定通りに港を発った。艦娘たちは既に水平線の向こうへ消えている。 男が一人、プライベートルームのドアの前に佇んでいた。数十分も何もせずにそこにいたが、意を決したようにドアノブに手をかけた。ドアは難なく開き、男を部屋の中へと招く。男はゆっくりと足を進めた。居間への襖は閉じられており、玄関側は少し薄暗い。男は靴を丁寧に脱ぐと冷たい床の上を歩いた。襖の取っ手に手をかけ、深呼吸をし、開いた。 誰もいなかった。 何の声も聞こえなかった。 男は一人だった。 男はのろのろと窓際にある椅子へと向かった。椅子の上にはスケッチブックが一冊置かれていた。男はそれを手に取り中を開いた。 瑞鶴がいた。男が港で見送ってきた、瑞鶴がいた。久々の実戦に瑞鶴は小さな不安を抱いていたが、いざ出撃した時の彼女の背中は熟練の艦娘と変わらぬ、頼もしく力強いものであった。 その絵を見ながら、男は静かに涙を流した。 「翔鶴姉、早く早く」 瑞鶴は後ろで不安そうに歩く翔鶴に声をかけた。 「待って瑞鶴…あの、本当に大丈夫なの?ここに来ても…」 「大丈夫だって!だって提督さんが瑞鶴たちを呼んだんじゃん。来いってさ」 「そ、それはそうだけど…」 瑞鶴は大きく溜息を吐くと翔鶴の手を取った。 「いいからいいから、ほら行くよ!」 「あ、もぅ瑞鶴ってば!」 煮え切らない翔鶴の手を引っ張り瑞鶴は先へドンドン進んだ。基地で比較的新参者の瑞鶴にとってこの通路の先にある部屋に行くのは二回目だったが、翔鶴や他のほとんどの艦娘はこの建物自体に足を踏み入れたことがなかった。建物の存在は誰もが知っていたが、ある意味ここを訪れることは禁止にされていたからだ。この建物の最上階には提督のプライベートルームがあるのだが、提督はその部屋に自分以外の者が立ち入ることを酷く嫌っていた。緊急事態があれば携帯への連絡を徹底し、部屋を訪れることを許していなかった。提督に猛烈にラブアピールしていた艦娘さえ、押しかけ女房のように提督のプライベートルームに行くことは躊躇うほどだ。そんなことをしてしまったら最後、解体でも近代化改修の餌にでもされかねなかったからだ。しかし、つい昨日提督は瑞鶴と翔鶴に都合が悪くなければそのプライベートルームに来て欲しい、とお願いしたのだ。 「そう心配することないと思うよ。提督さん、最近はすっごく丸くなってるし」 瑞鶴の言葉通り、提督は変わった。サブ島沖海域で連絡が途絶えた艦娘たちの捜索隊が無事に彼女たちを見つけ帰投した後から、提督は瑞鶴の謹慎を解いた。それから瑞鶴を演習に参加させるようになった。先日は久々に海域へ出撃し、深海棲艦たちを蹴散らすことも出来た。装備も強いものを与えられ、瑞鶴は強くなる機会を取り戻したのだ。それに、ビジネスライクを思わせる提督の艦娘への接し方が前より穏やかなものへと変わった。ただしやはり、分かり易くラブアピールをする艦娘には全く隙を見せることはなかった。そういうおカタい所がいいのデース、なんてまた別の意味で火がついたようだが。 「でも何の用かしら……この間の出撃は深遠部まで行ってもみんなほぼ無傷で帰還できたのに…」 「さぁ…でも瑞鶴たちに関係あることを話すんじゃないかな。……色々と、さ」 提督は瑞鶴に寮外に出ることを禁止にした理由を未だに語らなかった。もちろん翔鶴にもだ。今までの非礼の謝罪しか聞いていない。 「その話だといいんだけどなぁ……あ、見えたよ、あの部屋だ」 二人はプライベートルームの前まで来た。ドアの右側には名札が貼ってあり、左側にはインターホンが設置されていた。そういえば、前にここに来た時は興奮していたからインターホンが目に入っていなかった。無遠慮にドアを叩いてしまったことを思い出し、瑞鶴は申し訳ない気分になった。気を取り直してインターホンを押そうとした時、瑞鶴は妙な違和感に気付いた。 「瑞鶴?どうしたの?」 「あ、いや、何か足りないなと思って…」 「足りない?何が?」 「うーん……なんだろ、ま、いいや」 瑞鶴がボタンを押すとピンポーンと機械音が鳴った。数秒ほど待つとガチャリとドアが開いた。 「瑞鶴、翔鶴、よく来たな」 「お、おはようございます…!」 目の前に現れた提督に、二人は頭を下げて挨拶をした。上からおはよう、と低い声が返って来た。 「来てくれてありがとう。さぁ、入ってくれ」 瑞鶴と翔鶴は恐る恐る部屋の中へと足を踏み出した。 「お邪魔します…」 提督のプライベートルームはとても質素なものだった。キッチンも綺麗に片付いており、汚いところはない。居間も本棚にギッシリ本が並んである以外、乱雑になっていなかった。ただ、窓から見た景色がとても綺麗であった。最上階であるこの部屋からは水平線も港も演習場も見渡せた。今日のように天気の良い日は、最高の眺めであった。瑞鶴と翔鶴が窓の景色を堪能していると後ろから二人の名を呼ぶ声がした。振り返ると提督が赤色のスケッチブックを差し出していた。近くにいた瑞鶴が受け取り、中を開いた。 「わっ すご…」 スケッチブックには多くの艦娘や基地の景色、そして深海棲艦の絵が描かれていた。どの絵も今にも動き出しそうなほど躍動感に溢れたものだった。 「ね、ねぇこれ!翔鶴姉だよね」 何十枚かめくった後に翔鶴のページが現れた。演習中の翔鶴を描いたもので、普段と違う真剣な表情に瑞鶴は目を奪われた。 「すごいなーかっこいいね、翔鶴姉」 翔鶴を見ると、その目が驚きで見開かれていた。自分の絵に驚いているというよりも、もっと別のことに目を奪われているような、そんな驚き方だった。 「確か瑞鶴の絵は数ページ先にあったはずだ」 「え?!本当?」 瑞鶴は急いでページをめくった。すると目当てのものが目の前に現れた。 「わぁ……」 瑞鶴はただ感嘆するしかなかった。先ほどみた翔鶴と違って動きのない絵だったが、その力強いタッチに瑞鶴の体は震えた。その震えには覚えがあった。そう、久々に出撃した時に感じたあの震え。 「それは先日描かれたものだ。瑞鶴の久しぶりの出撃の日に」 「すごい…!提督さんって絵の趣味あったんだね」 提督は頭を横に振った。 「これは私が描いたものではないんだ」 「え?じゃあ誰が描いたの?」 瑞鶴は頭をあげて提督を見た。提督は、フッと静かに笑った。その笑顔が何処か寂しそうに見えて、瑞鶴はドキリとした。 「絵を描くのが得意なやつがいたんだ…彼女は、瑞鶴と翔鶴を描きたいとよく言っていた。ついにその夢を叶えることができたんだ」 「あれ、そんな子いたんだ…?」 瑞鶴は首を傾げた。瑞鶴はこの基地にいる艦娘全員とは顔を合わせた記憶があるが、誰からもそういった話を聞いたことがなかった。 「瑞鶴、その子にお礼言いたいな。こんなにかっこいい翔鶴姉と瑞鶴見れたもの!」 提督は再び頭を振った。 「…すまない、彼女はもうここにはいないんだ」 「え?!そ、そうなの?なんだ、いないのか…」 残念だね翔鶴姉、と声をかけようとして隣を見ると、翔鶴の表情は相変わらず険しかった。何が翔鶴をそこまで驚かせているのか、瑞鶴は不思議で仕方なかった。 「…翔鶴姉?どうしたの?」 「あ、……ううん、何でもない。何でもないわ」 翔鶴は瑞鶴に笑いかけると提督に顔を向けた。 「その人はもう、ここには戻って来ないのでしょうか」 「そうだな、きっと」 「そう、ですか…」 翔鶴と提督は黙り込んだ。二人の間に妙な沈黙が流れる。まるで二人だけは通じ合っているような、そんな沈黙。その沈黙に段々瑞鶴は居心地の悪さを感じ始めた。 「そういえば」 先に沈黙を破ったのは提督だった。 「賞状と勲章は受け取ることにした」 賞状と勲章?瑞鶴には何の話か全く分からなかったが、翔鶴が嬉しそうに声を上げた。 「提督、本当ですか?」 「あぁ。何となく吹っ切れてな、頑なに跳ね除けなくてもいいかもしれないと思い始めたんだ。これで友人の小言からも解放されるが…… 戦ったのは私ではなく艦娘たちなのに、私の名で授与されるのが申し訳ない」 「私たち艦娘は貴方の下にいたからこそ周りから称えられるような戦果を残せたのです。私たちのことは気にせず、貴方が受け取ってください、提督」 「翔鶴……ありがとう」 先ほどよりもさらに濃厚な二人の空間に瑞鶴は気圧されていた。提督と翔鶴を交互に何度も見遣り、あー!と急に声を出した。二人は驚いて瑞鶴を見る。 「ちょっと!賞状とか勲章とか何の話?!あとスケッチブックも!結局誰が描いたのよー!瑞鶴を置いて二人の世界を作らないで!」 「ご、ごめんなさい瑞鶴…そういうつもりじゃなかったんだけど…」 翔鶴はおろおろしながら瑞鶴を宥めた。 「っていうか!提督さんはどうして瑞鶴を外出禁止にしたの?瑞鶴何かやらかしたの?」 瑞鶴は一番の疑問を提督にぶつけた。提督は申し訳なさそうに眉間を歪める。 「すまない瑞鶴。お前を閉じ込めた理由だが…聞かないで貰えるか?君にはとても悪い事をしたと思っている。しかし私はその理由を告げることはできない。少なくとも、まだ今は」 瑞鶴は提督を見つめる。提督は目を逸らさなかった。瑞鶴には提督が何を考えているのかが全く読み取れなかった。しかし、瑞鶴に外出禁止を言い渡した時よりも、優しい目をしている気がした。 「……分かった。じゃあ聞きません」 渋々瑞鶴がそう言うと、提督が安心したように笑った。 「ありがとう、瑞鶴」 ドキリと、また瑞鶴の胸が疼いた。ビジネスライクの笑顔とは違う、何処か純朴な笑顔だった。 「ところで、この後は二人は予定はあるのか?」 「いえ、何もありませんが」 翔鶴が答えると、提督がそうか、と呟いた。 「昼が近いが、一緒に食べないか?カレーを作ってあるんだ」 「えっ えぇ!?」 瑞鶴は提督の誘いに驚きを隠せなかった。艦娘と距離を置いて接してきた提督が自らその艦娘を食事に誘うのだ。提督が以前と変わってきていることは感じていたが、ここまでその変化が影響しているのかと瑞鶴はある意味感心していた。 「久々にこの部屋で誰かと一緒に食べたくなったんだ。間宮の料理がいいなら、無理に付き合わなくてもいいが」 「えっと、瑞鶴はいいけど…翔鶴姉も大丈夫だよね?」 翔鶴はえぇ、と頷いた。 「是非、ご一緒させてください」 二人の返答を聞いて提督はちゃぶ台を指差した。 「ならゆっくりしていてくれ。準備してくる」 「何かお手伝いできることがあればやりますが」 「翔鶴も気遣わなくていい。あぁ、本棚にあるものは読んでいて構わない。他のスケッチブックもあるから見るといい」 提督はそう言うとキッチンの方へ消えていった。瑞鶴は翔鶴と顔を見合わせた。 「えぇっと…じゃあ、ゆっくりしましょうか、瑞鶴」 「うん…あ、他のスケッチブックも見たい」 瑞鶴は本棚の方へ行くとスケッチブックを探した。上から四段目の棚にスケッチブックが並んでいた。青、赤、黄色、緑――――――様々な色の表紙だった。 「黒はないんだ…」 瑞鶴は適当に四冊ほど取ってちゃぶ台に戻った。座布団に座って待っていた翔鶴の前にスケッチブックを置く。 「あ、ねぇ翔鶴姉はこの絵を描いた人のこと知ってるの?」 「え?どうして?」 「いや…何か知ってそうだったから」 翔鶴は困ったように笑った。 「…思い当たる人はいるけど…私の勘違いかもしれないから。それに提督は話したくないようだから、私も話さないわ」 「話したくないって…それって瑞鶴を閉じ込めた理由だけじゃないの?」 「もしかしたらそれに関係する人かもしれないから、ね」 翔鶴の話は腑に落ちなかったが、瑞鶴はそれで納得するしかなかった。仲間外れにされた気分だが、二人とも話す気がないから深く問い詰めるのも気が引けた。 「……じゃあさ、賞状とかの話は?」 「南方海域まで行けるようになったでしょう?それの表彰よ」 「そうなんだ…って、何で翔鶴姉が知ってるの?」 「提督のお知り合いの議員の人が話してくれたのよ」 「ふーん…」 外出禁止を命じられている間、翔鶴以外の艦娘との交流もあまりなかった。会話までは禁止されていなかったが、理由が不明なのと提督の態度に周りは瑞鶴とどう接していいのか分からなくなっていたらしい。寮外に出ることを禁止されている瑞鶴に外の話をすることで瑞鶴を傷つけるのではないか、と心配していたことを他の艦娘から聞いた。謹慎を解除されてからは艦娘たちは色んな話を瑞鶴にしてくれた。あの加賀でさえ、演習場では瑞鶴の面倒を見たり海域ではフォローをしてくれた。提督の命令もあったからだろうが、何となく加賀の優しさも感じないこともなかった。そうやって周りが瑞鶴との距離を埋めようとしていたしそれを嬉しくも思っていたが、やはり、寂しさは拭えなかった。 瑞鶴はスケッチブックを一冊取って中を開いた。先ほど翔鶴と一緒に見た物に描かれていなかった艦娘がいた。遊んでいる所や寝ている所、ご飯を食べている所など、日常的な場面が多く描かれていた。間宮が料理を作っている絵もあった。仕事中の提督もいた。そこには瑞鶴の知らない光景ばかり描かれていた。 「カレーが出来たぞ。上を片付けてくれ」 提督の声が聞こえ、瑞鶴と翔鶴はちゃぶ台に置いていたスケッチブックを床に置いた。提督はトレイにカレーを二皿乗せて運んできた。カレーの良い香りが鼻の奥を擽り、口の中で涎がじわりと溢れる。提督は瑞鶴と翔鶴の前にカレーを置くとまたキッチンの方へ行った。美味しそうなカレーを前にしてぐぅ、と小さな音が瑞鶴の腹から鳴った。恥ずかしそうに顔を赤らめる瑞鶴を見て翔鶴は小さく笑う。 「笑わないでよ翔鶴姉!」 「ごめんなさい怒らないで…ふふ」 提督が片手にカレー、片手にスプーンを三つ持って戻って来た。ちゃぶ台の前に座るとスプーンを二つ、瑞鶴と翔鶴に渡した。 「待たせたな、じゃあ食べよう」 提督は手を合わせた。瑞鶴と翔鶴もそれに倣う。瑞鶴は手を合わせながら、絵描きの人がいたらこの場面も描いてくれただろうか、と考えた。瑞鶴はまだ色んな事を知らない。絵描きの人が知っている景色のほとんどをまだ直接見た事がない。それはとても寂しいことではあるけれども、これから自分自身の目で見ていけばいいのだ。きっとそこには絵描きの人が知っている景色も、知らない景色もあるだろう。 けれども、今は、この食事を楽しむのが先だ。 「いただきます」 三人の声が重なった。 今日は金曜日、カレー日和だ。
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大艦巨乳主義 戦艦娘 戦艦娘金剛型 扶桑型 伊勢型 長門型 大和型 Bismarck Vittorio Veneto級 コメント [部分編集] 金剛型 金剛×榛名1-270 ほろよい霧島さんとヤンキー提督1-406 提督×金剛、扶桑、千歳、千代田、加賀1-435 提督×不知火、初春、伊58、霧島、天龍、涼風、愛宕、ヴェールヌイ1-564 提督×金剛1-587 長門(ふたなり)×金剛型四姉妹、由良(ふたなり)×加賀、北上(ふたなり)×五十鈴1-740 提督×榛名2-350 金剛四姉妹ネタ2-323 提督×金剛、提督×比叡2-768 提督×比叡、金剛3-74 提督×伊58×霧島3-650 提督×榛名6-278 提督×霧島6-365 榛名のために7-67 提督×金剛、あきつ丸8-543 提督×金剛「Burning expand」(アナル拡張・和姦)18-484 非エロ 非エロ:金剛と比叡2-798 非エロ:提督×金剛2-825 非エロ:提督×比叡5-829 非エロ:提督×榛名6-707 非エロ:提督×榛名3-82 非エロ:金剛姉妹7-496 非エロ:提督×比叡、金剛1-42避 非エロ:提督×榛名1-871避 非エロ:提督×比叡16-43 非エロ:提督×金剛 Mk.7&アイオワ実装のニュースを聞いて思いついたネタ 18-649 小ネタ 小ネタ:変これ仕様書 金剛編1-268 小ネタ:第七駆逐隊、神通、誕生日、榛名3-477 小ネタ:榛名と霧島13-206 小ネタ:金剛→提督×比叡15-849 [部分編集] 扶桑型 提督×扶桑1-340 提督×山城、扶桑1-358 屋根直してくる(提督×扶桑)2-520 提督×金剛、扶桑、千歳、千代田、加賀1-435 提督×扶桑、山城 鳳翔1-645 提督×扶桑4-589 提督×扶桑1-628避 『元提督、戦艦山城について語る』提督×山城13-643 提督×山城14-807 提督×山城14-827 提督×山城14-866 提督×山城14-922 提督×山城15-11 扶桑型→提督×伊勢15-839 山城×模型、清霜16-253 非エロ 非エロ:提督×山城15-224 小ネタ 1-22扶桑姉妹 小ネタ:扶桑、山城1-446 [部分編集] 伊勢型 提督×伊勢4-212 提督×日向2-445 提督×日向9-622 提督×伊勢14-714 提督×伊勢型15-133 扶桑型→提督×伊勢15-839 提督×日向「伊勢型ジュウコンカッコカリ_01」18-107 提督×伊勢「伊勢型ジュウコンカッコカリ_02」18-332 非エロ 非エロ:提督×伊勢1-539避 小ネタ [部分編集] 長門型 提督×長門4-173 提督と吹雪、摩耶、長門3-46 長門(ふたなり)×金剛型四姉妹、由良(ふたなり)×加賀、北上(ふたなり)×五十鈴1-740 提督×長門3-122 提督×長門5-765 提督×長門7-440 提督×長門7-617 長門8-46 中年オヤジ提督×陸奥2-51 スターリン(提督×長門)10-86 長門×卯月1-876避 アニメを見たながもん15-776 アニメを見たながもんその2 16-79 非エロ 非エロ:長門2-645 非エロ:提督×長門5-338 小ネタ 小ネタ:よりどり陸奥16-467 [部分編集] 大和型 提督×大和7-281 提督×大和11-180 武蔵×提督5-279 提督×武蔵12-36 大和×慰安夫 東「鎮守府慰安労働大和編」中編16-230 大和×慰安夫 東「鎮守府慰安労働大和編」後編16-242 提督×教室の艦娘達16-754 大和×慰安夫 東「鎮守府慰安労働 IF編」17-582 非エロ 非エロ:大和14-65 非エロ:大和×慰安夫 東「鎮守府慰安労働大和編」後編16-242 小ネタ 小ネタ:青年・大和15-553 [部分編集] Bismarck スターリン(提督×ビスマルク)7-136 提督×ビスマルク17-19 非エロ 小ネタ:ビスマルク 18-289 小ネタ 小ネタ:ビスマルクで少佐演説パロ レスまとめ レスまとめ:ビスマルク「○ーメン美味しい」 [部分編集] Vittorio Veneto級 ローマの惚気話 16-810 リットリオの惚気話 16-817 非エロ 小ネタ コメント 最新の30コメントを表示しています。 「教室の艦娘達」は軽巡洋艦大淀の方にいれるべき -- (名無しさん) 2016-01-09 01 20 27 名前 コメント すべてのコメントを見る ここを編集
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「エロの投下がない深雪のために原因と対策を考えてみるのです」 「何すんだよ、聞くだけ聞くけどよ」 「まず口調が巡洋艦にいそうなのです」 「それ言ったら、陽炎型は戦艦と軽空母含むぜ」 「そもそも駆逐艦多すぎなのです。地味なのも多いです」 「謝れ、吹雪姉に謝れ」 「誰とは言ってないのです」 「うぐっ」 「セリフを吟味した結果一つの候補に出会ったのです。私がいるじゃない同様に汎用性があり、かつ深雪だとみんな分かるのです」 「お、おお」 「以下が例文なのです」 深雪は提督の耳元で囁いた。 「なぁ、もういいよな」 提督は自分も限界であると伝えると口付けを交わし、その瞬間、深雪の中で何かが切り替わった。 抜けそうな程に腰を引き、一気に落とす。墜ちるための深いストローク。 「人呼んで、深雪スペシャル、イッけぇ~」 「言ってねえよこんな台詞」 「夜戦の時に、」 「人呼んでて何だよ。呼ばれるほど有名じゃねえよ」 「そこは、スーパー深雪様は伊達じゃないなのです」 「やめろ。魚雷撃たれるからマジで」 「全く贅沢なのです」 「酷すぎるんだよ、つかアレだと変な人だ」 「どういうことなのです?」 「先に別の野郎が浮かぶだろ乙女座がどうとか阿修羅がどうとか?」 「阿修羅?」 「ああ、今日の深雪様は阿修羅すら凌駕する存在……って何で反対側から声がするんだ」 「演習行くっぽい?」 「げぇ夕立」 「そういえば阿修羅とも呼ばれていたのです」 「いや、あれはアニメのセリフでだな、」 「私を凌駕にするには、君はまだ……未熟!! っぽい?」 「分かっててやってるだろ、おい」 「沈んだ深雪も出きれば助けたいのです。そして沈めて助けて、沈めて助けて」 「いっそ沈めてくれ!」 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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登録日:2022/03/31 (木) 23 01 00 更新日:2022/04/01 Fri 20 34 32NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 イベント海域 ナ級祭り 空母棲姫 艦これ 艦これアーケード 飛行場姫 駆逐棲姫 高難易度 いいですか、落ち着いて聞いてください。 1MYBフレームとグッズを狙っていたあなたの財布は、既にジリ貧です。 艦これアーケードの期間限定イベント海域。 開催期間は2022年3月17日(木) 7 00~ 4月12日(火) 23 59までを予定している。 - 目次 【概要と海域の特徴】 【この海域にて追加されたシステム】◆戦況変化 【特効艦娘一覧】 【報酬関連】 【海域一覧】E-1 E-2 E-3 掃討戦 【概要と海域の特徴】 2021/3/15にC2機関のツイートとアーケード公式にて発表された、ブラウザ版のそれをモデルとしていないオリジナルのイベント海域。 アーケードオリジナルのイベント海域は今回で三回目の開催となる。 今回のイベントは通常の戦闘と輸送作戦が混在したE-1~3で構成される、合計3海域の構成となっており 連合艦隊を編成する海域や、ダブルゲージ、ギミックゲージの類は採用されていない。 各海域は通常海域の5-3と同様に1つの海域で2通りの作戦が設定され、どちらか片方を選んで戦力ゲージを減少させて作戦を進めていく。 戦力ゲージは1つの海域で共有しているためどちらの作戦を選んでも構わないが、敵編成や出撃制限、ドロップテーブルに関しては作戦ごとに異なっている。 また、アーケードでは数少ない甲乙丙難易度の設定がされていないイベント海域でもあるが 後述するシステムにより、違った形で難易度が設定される仕様となっている。 なおこの項目では便宜上、海域タップ後に表示される左側の作戦を「E-〇-A、作戦A」、右側の作戦を「E-〇-B、作戦B」として表記する。 【この海域にて追加されたシステム】 ◆戦況変化 作戦進行の状況による戦況の変化。具体的には戦闘結果により3通りの戦況が用意され、敵編成や敵旗艦のステータスに変化が生じるシステム。 例えば初期の状態では「敵戦力ニ変化ナシ」、という実質的な難易度乙の敵編成となっているが S勝利が続くと高難易度の編成、隻数となる「敵艦隊ノ増援ヲ確認」という、難易度甲に相当する敵編成に修正されたうえでの出撃となる。 「変化ナシ」の状態でもD~E敗北が続いた場合は「敵戦力ノ漸減ヲ確認」という、実質的な難易度丙による出撃となり この難易度でS勝利が続いた場合は「変化ナシ」に難易度が戻る…ということになる。 勝利や敗北でどの程度難易度が変動するかは不明だが、道中から主力艦隊まで完全勝利Sを貫いた場合は、ほぼ確実に難易度が上昇する模様。 最初から難易度が選択できないデメリットがあるものの、沼る心配や甲種勲章を気にする必要がなく、配布される報酬も全ての提督が同一になっている。 【特効艦娘一覧】 ◆E-1 駆逐艦 朝霜、清霜、霞、神風 軽巡洋艦 大淀 重巡洋艦 足柄(E-1-Aのみ) ◆E-2 駆逐艦 初風、雪風、天津風、時津風、浦風、春雨、神風 水上機母艦 千歳 ◆E-3 駆逐艦 曙、潮、初春、初霜、霞、長波、朝霜、清霜、島風、春風 【報酬関連】 今回は新艦娘として神風、春風が参戦し、限定フレームは本イベント海域での邂逅に限り 番傘と桜の意匠が描かれた「船団護衛作戦フレーム」が排出されるようになる。 例によって建造では同フレームの対象とはならず、大和や大鳳などのフレームカードは排出されない。 【海域一覧】 E-1 詳細 ・南西海域哨戒(消費GP300) ☆6 作戦A 南西海域の哨戒を実施する! 哨戒部隊、出撃せよ! E-1-A出撃制限:なし 作戦Aは道中に潜水艦が出現せず、軽巡ツ級elite旗艦や重巡リ級改flagship旗艦、軽母ヌ級改flagshipの艦隊が登場する 戦艦の出番こそないもののこの時点で火力の高さを感じさせられるが、駆逐ナ級後期型も目立つようになるので従来よりも攻略に時間を要する可能性もある。 主力艦隊旗艦は軽巡ホ級flagshipだが、2番艦以降はエリツや駆逐ナ級後期型eliteで固められており、近距離時での火力が高くなっている。 ホ級の場違い感よ ただ、消費GPが少なく最短2周で攻略が可能なので、攻略はしやすい。 作戦B 南西海域の哨戒を実施する!敵潜水艦群を 捕捉。対潜哨戒を実施せよ! E-1-B作戦出撃制限:軽巡1隻以上、駆逐艦2隻以上 作戦BはAとは違い、敵編成は潜水艦のみが出現する海域となっており 道中に潜水ソ級eliteを旗艦とした4~5隻編成の艦隊が4隊出現する。 軽母や水母を編成に加え、道中2~3艦隊を狩れば2周で突破できる海域なので、航空攻撃で事前に出鼻をくじけば早期に決着を付けることも可能。速度を我慢できるなら伊勢型改二の5スロに対潜機体を満載するのもアリ。 主力艦隊旗艦は潜水ヨ級flagshipで、増援難易度の場合は6隻編成となるため時間がかかることもあるが、戦い方に変わりはないので 対潜戦闘に慣れていれば難しくはない海域となっている。周回ついでに新艦娘のレベリングも十分可能。 なおE-1のドロップテーブルはE-1-Aに大淀、香取、鹿島、明石、伊401といったレア枠が採用され E-1-Bはそれら艦娘が出ない代わりに、照月、初月、速吸と邂逅する機会がある。 報酬は12.7cm連装砲A型×2、家具コイン200、特注家具職人。周回クリア報酬で家具コイン100 E-2 詳細 ・発令!船団護衛作戦(消費GP400) ☆8 船団護衛作戦が発令された!戦略重要 拠点へ向かう輸送船団を護衛せよ! E-2-A出撃制限:駆逐艦2隻以上 E-2-B出撃制限:軽巡1隻以上、駆逐艦2隻以上 TP値:570 作戦A 道中は軽巡へ級flagshipや駆逐ハ級flagshipでTP値を稼ぐことも出来るが、中には空母ヲ級lagshipや戦艦ル級flagshipなど輸送作戦には厳しい艦も含まれている。 理論上は初期TP値80以上に調整し、道中全滅、海上のドラム缶全回収とした場合は2周で突破が可能だが、残り時間との戦いも念頭に置かなければならない。 主力艦隊旗艦は揚陸地点からおよそ8時の方向に出現する潜水ソ級elite。増援の場合はまた6隻編成の潜水艦隊が相手となる。 道中艦隊への火力と主力艦隊への対潜の両立といった点から、伊勢型改二を編成すれば比較的楽に突破することが可能となっているが 1戦闘当たりの航空攻撃の手数も考えると、駆逐艦や軽巡の対潜装備も要調整。 ドロップテーブルに採用されている艦娘は吹雪型、雪風、初月、千代田など。 作戦B 道中は潜水ソ級の潜水艦隊2隊に、フラル旗艦、輸送ワ級flagship旗艦の編成が待ち構えており 一見TP値が稼ぎやすいように見えるが、時間がかかる対潜戦闘に高耐久な輸送艦、ル級旗艦編成を考えると作戦Aより足止めの要素が強い。 ではこの編成を突破した先に待ち構える編成はというと… 主力:水母棲姫(耐久680、先制雷撃あり)、空母ヲ級改flagship×2(装甲ゲージあり)、軽巡ヘ級flagship、駆逐ロ級後期型elite×2 随伴:空母ヲ級改flagship(装甲ゲージあり)、空母ヲ級flagship、重巡リ級flagship、軽巡ヘ級flagship、駆逐ロ級後期型×2 編成だけなら過去のイベント海域でもありがちな面子だが、問題はこの海域が輸送作戦という事…。 普通に戦うだけでも高難易度であり、上記編成に対して輸送作戦を考慮した装備と編成で挑むことになる…という苦行が待ち構えている。 輸送作戦ではS勝利を取らなければ出撃中に稼いできたTP値は削られてしまい、そういった点でも急激な難易度の上昇を感じさせられるが 勝てるのであればともかく、選ぶとすれば残りTP値が少ない時に止めを刺す意味合いで出撃すれば、装備枠にも余裕ができるかも知れない。 安定した突破を実現したい場合は作戦Aを選択することが定石となるが、作戦Bのドロップテーブルは 浜風や島風、天津風、秋津洲などが採用されており、彼女たちのフレームカードを狙う場合は本作戦の選択が必須となる。 報酬は12cm単装砲改二x2、戦略ポイント500 周回クリア報酬で戦略ポイント200 E-3 詳細 ・春風船団を護衛せよ!(消費GP450) ☆10 泊地あり 出撃制限(両作戦共通):軽空母1隻以上、軽巡1隻以上、駆逐艦1隻以上 作戦A 敵飛行場より敵機が発進している模様。 敵基地を撃滅し春風船団を護り抜け! 作戦Aの道中は潜水艦が出現せず、軽巡ツ級elite旗艦、戦艦ル級elite旗艦、空母ヲ級elite旗艦、空母ヲ級flagship旗艦の艦隊が出現するが 全ての艦隊の駆逐艦枠に対し、駆逐ナ級後期型や駆逐ナ級後期型eliteが採用されている。 ナ級後期型はアーケードでも例にもれず装甲と火力、耐久がツ級並み、雷撃は100を超える安定の艦種詐欺艦だが、近距離サークルに入らなければ砲撃される心配はない。 そして作戦内容にも記載の通り、主力艦隊旗艦は飛行場姫。 主力:飛行場姫(耐久630)、護衛要塞(耐久166)×5 随伴:駆逐棲姫(耐久370)、軽巡ツ級elite、駆逐ナ級後期型elite×4 編成はこのように飛行場姫は代わり映えしないものの、随伴艦はヲ級でもル級でもなく、イベント常連の駆逐棲姫が随伴艦隊へ参戦する。 彼女は過去の例で行くと制空を取り、特効駆逐などに水上電探を装備させて命中率を底上げする戦法などが取られていたが、問題は「陸上型敵艦の随伴」に参戦しているという点。 味方編成は必然的に対空CI要因、そして三式弾やロケランなどの対地装備で固めた艦娘が必須となり、電探を装備する枠が確保し辛く また僚艦のナ級後期型もニ級ほど簡単に沈まないばかりか、駆逐棲姫の雷撃カットインの対象にもなりえるため、飛行場姫の戦闘に慣れていても雷撃で大破する可能性が高い。 その結果、飛行場の攻撃を避けても、あるいは彼女に勝ったと思ったらメスガキ艦にわからせられていたアケ提督もしばしば…。 火力要因としては回避を優先する場合はダズル3積みの金剛型改二2隻、道中の潜水艦対策も兼ねたい場合は伊勢型改二、資材と回避に自信がある場合は大和&武蔵が 対空CI要因には21年末に実装され、CI発動率と機銃CIによる撃墜率がブチ壊れている摩耶改二などが候補に挙がる。 ますます秋月型の立つ瀬が無くなるとか言うな 後述する作戦Bと違って装甲ゲージ持ちはいないので特効装備さえ完備していれば勝てなくもないが、海域の選択はお好みで。 作戦B 台湾方面への船団護衛を実施、敵機動部隊を 撃滅し、航路の安全を確保せよ! 作戦Aとは違い道中には潜水ヨ級flagship旗艦の潜水艦隊が2隊、後は駆逐ナ級後期型eliteが含まれたツ級やヲ級が旗艦の艦隊が出現するのだが 作戦Bのみ敵編成に駆逐ナ級後期型flagshipも含まれるようになる。当然eliteより高性能で、火力は91、雷装123…という近づくことも憚られる相手。 道中の敵潜水艦隊は、旗艦を駆逐艦にして作戦開始後全速力で上にある小島上部分まで進むようにすれば戦わなくて済む。 主力艦隊旗艦は空母棲鬼。対地装備がほぼ必須といった制約はないものの、編成は 主力:空母棲鬼(耐久470、金色装甲ゲージあり)、空母ヲ級改flagship×2(装甲ゲージあり)、重巡ネ級elite、駆逐ナ級後期型flagship×2 随伴:駆逐棲姫(耐久440)、軽巡ツ級elite、駆逐ナ級後期型flagship×4 と、作戦Aに負けず劣らずの高難易度を誇っている。 旗艦は中破にさせてしまえば攻撃不可能となるが、装甲ゲージ持ちが3隻も混ざっていることもありダメージの累積には時間を要する。 その上、この海域の空母棲鬼は戦力ゲージ半分以下の際にダメージを与えると 主力:空母棲姫(耐久540、金色装甲ゲージあり)、空母ヲ級改flagship×2(装甲ゲージあり)、重巡ネ級elite、駆逐ナ級後期型flagship×2 彼女と入れ替わる形で空母棲姫が海域を走る艤装に対して空中から出現して搭乗し、編成が差し変わるばかりか僚艦ごと完全回復する…という インチキ効果 を発動する。 当然戦闘終了寸前であっても、一から上記の編成を相手にしなければならなくなる。 空母棲鬼/姫の航空サークルは回避が極めて困難に思われがちだが、艦隊にサークルが接近したら船速を一杯ではなく5速程度で待機し その後、ある程度サークルが侵食した時点で一杯にして引き離す…という戦法で航空サークルの回避が可能となるため、慣れていれば航空を受ける可能性も低くなるかもしれない。 随伴艦隊は作戦Aと同様に駆逐棲姫が参戦し、対陸上型の戦闘ほど行動可能な範囲が狭くないため同艦隊から離れることも可能だが それでも雷撃サークルの対象になる可能性も捨てきれず、何よりしれっと駆逐ナ級後期型flagshipが編成に含まれているので、そういった点にも難易度の高さが際立つ。 相変わらずの高回避力で全艦一斉射撃すらカスダメにしてくることもあり、駆逐棲姫撃破は考えないほうがいい。 味方編成に関しては道中対潜戦闘も兼ねて伊勢型改二、雷撃のダメージに期待したい場合は特効艦である島風を駆逐艦枠に 軽巡には大淀改や、夜戦火力の高い神通改二などが候補として挙げられる。 また、高錬度の伊勢型改二の艦爆は装甲持ちの敵に対して高い効果を期待できる。道中で敵潜水艦隊をやり過ごせるならこちらを採用するのもあり。 ドロップテーブルに関しては作戦Aだと熊野、作戦Bだと高雄型…といった差異があるが 作戦Bのみようやく龍鳳に改装できる大鯨と邂逅可能となっている。余裕があれば狙ってみよう。 報酬は甲標的丙型、家具コイン200、戦略ポイント500、戦果2000 甲標的丙型は今回が初登場の装備となる。 掃討戦 詳細 ・春風船団を護衛せよ!(消費GP200) ☆10 残存する敵潜水艦を掃討し、 船団護衛作戦を完遂せよ! 出撃制限:駆逐艦1隻以上 恒例のチャンスタイム。編成はその時点での難易度で編成が決まり、増援アリの場合は 潜水ソ級elite×2、潜水ヨ級×2、潜水カ級flagship×2 と、掃討戦では初となる潜水艦隊が相手となり、戦闘終了後は神風か春風/同改が確定で邂逅する。 追記・修正はE-3-AorBを初見でS勝利出来た方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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106 :名無しの紳士提督:2015/10/29(木) 18 17 50 ID 3/hLE28M はじめまして。 SSを投下させていただきます。 伊勢型姉妹とジュウコンしてる提督が嫁とHする話、日向編です。 割とラブラブなの……か? 何というか、無駄に長くて恐縮です。 頑張ったけどエロくなりませんでした。orz 少しでも楽しんでいただければ幸いです。 107 :伊勢型ジュウコンカッコカリ_01:2015/10/29(木) 18 18 47 ID 3/hLE28M 「君、まだいたんだ。」 その声で俺はようやく我に返り、机から顔を上げた。 ぼんやりした頭で執務室の隅に鎮座する古時計に目をやると、針はフタサンマルマルを指していた。 「灯りが点いていたので様子を見に来たのだが……。根を詰めすぎると明日に障るぞ。」 こちらに歩み寄りながらそう言葉を続ける彼女、日向の左薬指には俺が身に着けている物と同じ意匠の指輪が光っている。 「そうは言っても、来月の中規模作戦に向けて備蓄しながら秋刀魚漁の支援ってのは案外大変でなぁ……。」 机の上に再び目を戻すと、扶桑型の艦橋さながらに積みあげられた参考書籍や海域図。 その傍らには書き散らしたメモが散乱している。 明日、机の惨状を見た大淀からお小言をもらう覚悟はしておこう。 「まぁ、でももう寝るとするか。日向の言う通り、いい加減にしないと明日の指揮に障るからな。」 数時間振りに椅子から立ち上がり、伸びをしながら日向の様子を盗み見る。 「はぁー、さすがに頑張りすぎた。寝る前に息抜きしたいなぁ……。なぁ、日向?」 言外の意味を理解した日向が、僅かに目を伏せる。 決して表情豊かとは言えない彼女だが、それでも俺には恥じらう様子が充分に見て取れた。 「君の私室に行こう。」 「ここでいいよ。」 「なっ……ここは執務室だぞ、破廉恥だろう!?」 「なぁ、落ち着けよ。こんな夜更けにそんな大声を出したら外まで聞こえるぞ。」 慌てて口をつぐむ日向を横目に、俺はドアに鍵を掛けて灯りを消す。 「ほら、これで大丈夫。」 「呆れた男だな、君は。」 そう言いながらも、日向は俺が腰に回した手を振り解こうとはしなかった。 暗闇の中で、唇を重ねて軽く舌先を絡め合う。 あっさりと切り上げるのは、濃厚なキスは嫌がられることを経験で学んでいるからだ。 物足りなさを補うように髪に顔を埋めて耳に舌を這わせると、腕の中の日向がピクンと肩を震わせて小さく艶声を上げた。 ……ホント、耳弱いなぁ。言ったら最後、触れるのを頑なに拒まれるだろうけれど。 俺は、日向を窓際にあるソファー(金剛がティーセットと一緒に英国から取り寄せたけれど、私室が狭くなるからと執務室に置いて行ったものだ)に座らせると、黒のインナーをたくし上げた。 プルンと音がしそうな勢いで、形の良い胸の膨らみが溢れ出す。 揉みしだくと、ただ柔らかいだけではなく確かな弾力が感じられる。これも日頃の鍛錬の賜物なのだろう。 「はぁっ…んんっ……ん……」 傍らのクッションを掴んで必死に声を押し殺している様が俺の加虐心をくすぐるが、残っている理性でそれを黙殺する。 柔らかな感触を楽しんでいると、先端の突起が硬さを増して存在を主張し始めた。 手を止め、グミの実に似たそれを口に含んで舌先で転がす。 「やめ……はあっ…ひゃんっ!」 日向は悲鳴にも似た声を上げて大きく仰け反った。 「今度は日向の番だぞ。」 俺はベルトを外してズボンを下ろすと、ソファーの前に立って隆起してきた自分のブツを日向の顔先に近づけた。 彼女は吐息と共に恍惚から恥じらいへ表情を変えると、僅かに躊躇いながらも手を添えてそれを咥えた。 竿全体を口に含んで濡らした後に、手でゆっくりとストロークさせながら亀頭を丁寧に舐め回されると、腰から背中にかけてピリピリと快感が走った。 「……すごく気持ちいいぞ、上手くなったなぁ。」 「君に教えられた通りにやっているだけだ。」 いつも以上に素っ気ないのは羞恥心のせいだろう。 日向の舌はカリから裏筋へと移り、そして再び亀頭に戻ると、気忙しく漏れ出る透明な汁を吸い上げた。 闇の中にジュルジュルと音が響く。 手を伸ばし、カーテンをほんの数センチ開けて月の光を呼び込むと、肉棒が彼女の口を犯している様がはっきりと見て取れた。 沸き上がる劣情に突き動かされて、俺は日向をソファーに押し倒した。 手を差し入れると、胡桃色の袴の中は湿り気と熱を帯びていた。 日向は抵抗こそしないが、傍らのクッションの端を強く握りしめて身を固くしている。 それでも、太腿をなで上げながら秘所へ手を伸ばすと、下着の上からでも存在が分かるほどに肉蕾がぷっくり膨らんでいた。 指の腹で円を描くようにグリグリ押すと、日向は腰を浮かせながら艶声を上げた。 「だめ…やめっ……やぁっ…はぁん!」 ぐっしょり濡れた下着を引き下ろし、脚を広げさせると蜜壷にプスリと指を突っ込む。 ねっとりとした愛液を指に絡めてもう一度肉蕾を責め立てると、堪えきれないのか喘ぎながら腰をくねらせはじめた。 ……気持ち良さそうに見えるんだけどなぁ。生真面目だからか、羞恥心が強すぎるのか。 一瞬そんな事を思った時、日向の喘ぎ声が一段と高くなった。 「ふあっ…ああっ、君っ……やぁっ…あんっ、いっ、イくっ!!……っ」 全身を小刻みに震わせながらクッションの上に崩れ落ちた彼女に絶頂が訪れたことは、容易く見て取れた。 「……今度、君に求められたら、話しておこうと思っていた事があるんだ。」 全身を紅潮させた日向は、ソファーにもたれかかって天井を見上げながら息を整えていた。 その息づかいと、遠くの波の音だけが聞こえてくる静かな時間が流れる。 乱れた髪がより艶めかしさを強調する横顔を見つめて、俺は次の言葉を待った。 日向は暗い天井を見つめたまま、再び口を開く。 「君は、伊勢が艦隊に加わる前のことを覚えているか?」 日向は俺の艦隊に初めて加わった戦艦で、伊勢がやって来たのはその数ヶ月後だった。 「君はずっと伊勢を待ち焦がれていて、暇さえあれば私にその話をしていたな。」 そう言うと、そっと左指の指輪を撫でる。 「だから、伊勢にこれを贈るのは分かるのだが、私はたまたま最初に就役した戦艦だった、それだけじゃないのかと時々考えてしまうんだ。」 何か言わねばと口を開こうとした俺を遮るように、日向は続ける。 「自分でも莫迦げた考えだと分かっている。 それでも……こうして君に求められると、私でいいのかと不安になってしまって…… うまく応えられないんだ。」 「日向……。」 俺は、ずっと伊勢と日向を同じように扱おうと心を砕いてきた。 秘書艦を任せるのは一日交代だし、出撃の際は交代で旗艦を任せている。 指輪を贈ったのさえ同じ日だ。 彼女達に対する俺なりの誠意のつもりだった。だが、それは只のエゴでしかなかった。 その事実を前に、まるで心臓を冷たい手で掴まれたのような痛みが走る。 日向は俺に背を向けるように顔をそむけ、続ける。 「だから、私がぎこちないのは君の手管のせいじゃないと分かって欲しかった。 その……私が君のプライドを傷つけているんじゃないか、気になって……。 ほら、男子にとって床の技量は沽券に関わる重要な問題なんだろう? あの……本で読みかじったので、その……」 声は明らかに上擦っているし、話もだんだんしどろもどろになっていく。 「あの……日向?」 「……実は、君の私室の書棚の裏に本が落ちているのを伊勢が見つけて、二人で読んだんだ。」 伊勢め。それは落ちていたんじゃなくて、裏に隠しておいたんだよ。 男なら誰でも一度は手にしたことはあるだろう、いわゆるエロ本だ。 「盗み読むような真似をして悪かったが、本の内容が内容だったので言い出し辛くて……」 ……問題はそこなのか? まぁ、日向は少しズレた所があるからなぁ。そこも可愛いのだけれど。 ホッとすると同時に、相変わらず顔を背けたままの日向がいじらしくて、思わず背中から抱きしめた。 「日向がうちの艦隊に加わったのが何番目でも、こうしていると思うぞ。」 「君はそう言うと思っていたよ。」 そう言って俺に少しだけ寄りかかり、静かに微笑む日向の横顔は、どこか悲しげに見えた。 ブチュリと音を立てて、肉棒は日向の中に呑み込まれていった。 膣壁は、指で弄んだ時よりも一層熱を帯びて貪欲に絡みついてくる。 「くぅっ…はあっ……」 俺の腹の下で、日向が切なげな声を漏らした。 ゆっくりと抜き差しを繰り返すたび、ヌチュ、グチュと卑猥な音に混じって喘ぎ声とも吐息ともつかない荒い息遣いが聞こえてくる。 「俺は、日向が良かったんだ。」 「……あっ…はぁっ……こんな時に…卑怯だろう……。」 日向に自覚が乏しいにせよ、俺の言動で彼女を苦しめていた事実は変わらない。 しかし、自責の念も本能には抗えなかった。 角度を変え、深度を変えて日向を貫く毎に、返ってくる刺激が微妙に変わる。 「あんっ……はぁっ、はんっ!…あぁっ……はぁん……」 俺は、愛液にまみれた肉壷の感触を一心不乱に貪り続けた。 不意に、日向が俺のシャツの袖を掴んだ。 「……でも、私も…こうして君と繋がっているのは、嫌いじゃないんだ。」 上気した厭らしい顔で、恥ずかしそうに目を伏せてこんな事を言うのも相当卑怯だろう。 「……日向。」 もう止まらない。俺は容赦なく腰を打ちつけ続けた。 「あんっ…ダメだっ、激しいと…またイってしまうからっ…やんっ、あんっ……」 「俺も…そろそろだ……日向っ」 「あんっ…やんっ、ひゃんっ、いいっ……イくっ……!!」 日向の声に呼応するかのように、肉壷は俺から全てを搾り取ろうと容赦なく絞め上げてきた。頭が真っ白になる。 咄嗟に膣から抜いた瞬間、精が迸った。 形の良い胸からたくし上げた黒いインナーにかけて、白濁した液が二度、三度と波打つように降り注いだ。 その様を、日向は恍惚の表情で見上げていた。 「……あぁ!?」 日向の隣に座ろうとソファーに手をつくと、座面はぐっしょり濡れていた。 あちゃー。まぁ、俺の精や日向の愛液やらで、当然こうなるよなぁ……。 「金剛に知れたら、怒られるだけじゃ済まないぞ! だいたい、君がここでなんて言い出すのが……。」 「はいはい。とりあえず拭くものを取ってくるか。」 この後二人で深夜までソファーの掃除に精を出し、翌日は秘書艦の伊勢に欠伸をたしなめられながら過ごす羽目になった。 今度は執務机に押し倒せるよう、机の上は常に片付けておこうと俺は心に誓ったのだった。 +後書き 116 :名無しの紳士提督:2015/10/29(木) 22 54 54 ID zy9kLPMA GJ! 師匠化してない日向の可愛さは異常 ところで日向には気の毒だが秘書も旗艦も日替わりという事は夜のお相手も日替わりと考えてよろしいですね(ゲス顔)? これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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もう辺りは真っ暗になっていくらかたったころ、机に山積みだった書類は、優秀な秘書官のおかげでなんとか片付いていた。 榛名「提督、今日も一日お疲れ様でした。明日からは新海域への出撃任務があるので、ゆっくり休んで疲れを残さないようにしてくださいね。」 俺「ああ、ありがとうな。仕事が思ったより早く終わって助かったよ。榛名も、明日に疲れを残さないように、しっかり休んでくれ。」 「提督は優しいですね。ありがとうございます。それでは、失礼いたします。」 榛名が部屋から出て行ったあと、俺は言われたとおり疲れを残さないようにすぐに寝てしまおうと思っていたのだが、 「寝れんな…」 明日からは新海域への出撃任務がある。子供ではないが、仕事を任された嬉しさと、なんとも言えない楽しみで目が冴えていた。 「酒でも少し…」 そうすれば嫌でも寝られるだろうと安い酒を取り出して、一人酒か…とおもっていると 「提督…おやすみのところ申し訳ありません、一つ忘れ物をしてしまいまして…」 と、控えめなノックとともに、榛名の声が聞こえた。そういえば机にまだ幾つか書類があったかもしれない。 「入れ」 入ってきた榛名は、薄暗い明かりに照らされて、なんともいえない雰囲気があった。 忘れ物をして恥ずかしいのか、少し顔が赤い。 「申し訳ありません…自分でゆっくり休んでくださいと言っておきながら…」 「いや、気にしなくていい。目が冴えて眠れなかったところでな、少し酒でも飲めば休めるかとおもってたんだ。」 「そうでしたか、お邪魔をしてすみません。重要な書類だったもので…」 その手には、あまり見覚えのない便箋が握られていた。 「いや、ちょうど一人でさみしかったところでな。もしよかったら少しつきあってくれんか」 少し冗談めかして言ったつもりだったのだが、 「は…榛名でよければ、お相手させていただきます」 快く返事をくれた。 「提督…そんな少しだけだと、疲れなんてとれませんよ…」 そう言って榛名は酒を勧めてくる。ほんの少しのつもりだったのだが、それなりの量をとってしまっていた。 「いや、もうこれ以上は」 そう言っても、なかなか榛名は引いてはくれず、大丈夫ですよ、と言ってくる。 榛名の顔は赤く高揚し、床に投げ出された足は艶かしく…と、そこまで考えたところでイカンイカン、と思っていると 「提督…お顔が赤いですよ…どうかされましたか?」 そういってぐぃっと顔を近づけてくる。もしかして酔っているのか、と思ったところで、どん、と榛名の体重を感じて思わず倒れてしまった。 「提督…」 倒れてしまった俺は、そのまま榛名にのしかかられているような状態だった。 「は…榛名…顔が近いぞ…」 暖かく優しい息が感じられるほど、間近に榛名の顔があった。 「お、おい、榛名…?」 真っ赤に顔を染めた榛名は、さらに顔を近づけてきて、そして唐突に自分の唇を俺のそれに重ねてきた。 「!?」 あまりのことに、頭が思考を停止した。そして何を考えることもできないまま、体を動かすこともできなかった。 そして自分の口の中に、榛名の舌が入ってきたことにすら、しばらく意識をあわせられなかった。 榛名「ん…んぁ…ふ…」 熱く、そして優しいその口づけに、ぼんやりとした意識はまとまろうとしない。しかし俺の体は、あろうことか欲望を満たそうと榛名の舌に自ら舌を絡ませる。 「ん…て…ていとく…ぁ…」 その声は、頭に直接響くように聞こえてくる。 そしてしばらくの後、榛名は顔を離しゆっくりと微笑んだ。しかし、それでも頭はこの状況をのみこまない。先ほどの酒が、回ってしまっているのか。…いや、本当に、それだけなのだろうか。 「提督…提督も、もっと気持ち良く…なりませんか…ほら、提督…」 残念ながら、自分の欲張りな肉棒は、我慢などどいうことを知らなかった。最近は仕事に追われ、自分でやる暇などなかった。その鬱憤を示すかのように、ぐっとそそり立っていた。 そして理解した。じぶんも、この状況に、興奮してしまっているのだ。 しかし、ようやく頭の片隅にまとまったひとかけらの理性が反応した。このようなことが、艦娘との間になどあってはならないと。榛名の肩をとり、語りかける。 「榛名、おちつくんだ。こんなことをしては…」 しかし、その言葉が終わらないうちに、榛名に腕を抑えられてしまった。頭ではなけなしの理性が働いていても、欲望を満たさんとする体は反抗しようとはしない。榛名が腕を離しても、俺の意思になど従わず、動いてはくれなかった。 そして榛名は、その手を、盛り上がったズボンに持って行った。ゆっくりとジッパーをおろす。すると、もう我慢の限界だとでも言わんばかりの肉棒が飛び出した。 そして榛名は、その手を今度は自分の巫女服の前に持って行きはだけさせた。そしてそのしたからは、さらしに巻かれた胸がわずかに姿をみせていた。 そのまま、さらしまでほどいて行く。いよいよ理性などどいうものはとびさっていた。その手が、一周して行くたびに、そのものが見えてくる。 そして、とうとうその姿を現したそれは、そのまま俺の肉棒を包み込んだ。 「くっ…」 その快感に、思わず声が漏れる。そして榛名は、そのまま上下に胸を動かし始めた。 「提督…あっ…もっと…榛名を感じてください…おっぱいで、気持ち良くなってください…」 普段健気に仕事をこなす榛名の口からおっぱいなどという単語が出てきたことに、肉棒は早くも興奮で決壊寸前だった。 くちゅ、くちゅ、と、いやに神経を刺激してくる音が響く。 「榛名…だめだ、出るっ」 榛名のさらに激しく動く胸に導かれるように、先から白濁液が飛び出す。 そしてその液は、もうほとんど脱げていた巫女服に、榛名の胸に、そして顔に大量についていた。 「まだまだです…提督…」 顔についた精子を舐め、飲み込みながら、榛名は言った。そしてその言葉に期待しているかのように、肉棒はおさまることなど知らぬ、といったようだった。 榛名がミニスカートをたくし上げ、秘部を晒す。 まだ穢れをしらぬ、綺麗なものだった。そしてそこは、淫らな液で、すでにぬらっといやらしくひかっていた。 そしてそれを不器用な手つきで、俺の肉棒にあてる。 「…あぁっ!…んぁぁ!」 そして、ゆっくりと腰をさげ、 そのまま、ズッと沈み込む。 「はぁ…はぁ…て、提督…もっと、もっと、…榛名を感じてください…」 ダメだ、ダメだと、ここへ来てようやく理性が戻ってきた。しかし、そんなものはもう手遅れである。極限まで高められた体の興奮は、理性の言うことなど聞かない。 動き出す榛名にも、何の抵抗もなく、快感に身を任せていた。 すっ、すっ、とゆっくりとした動きが、じれったく、そして確実に肉棒に快感を与えている。しかし一度イッているそれは、早々果てそうにはない。 そのうち、榛名の腰を動かすスピードも上がってくる。 「あぁっ…はっ…はっ…はぁっあっ」 もう腕にかかっているだけの服と、恍惚とした表情は、男の欲情を増大させ、快感を与えてくる。先ほどのはてそうにないなどという言葉は全くのうそだった。 「だめっ…あっ…んぁぁっ!て、提督!あっ…はぁっ、もう、止まりません…あっ!」 「ダメだ、榛名、俺も、もう…」 「提督!提督!榛名は…!あっ!」 「榛名!もう、出る…」 中になど、出せるわけがない。せめて、外に… 「提督!いいです…いいですから!中にください!あなたの!あぁっ!」 そして止まることなどない榛名に、またもやなすすべなく、発射する。 「あぁっ!て、提督!提督…!!」 そして榛名も絶頂に達し、体をひくつかせ、果てた。 「ん…ん?朝か…」 あのまま寝てしまったのだろうか、すぐ隣には榛名の姿があった。もう少し寝かせておこう。 その間に、汚れたところを綺麗にしてしまおうと、シーツや、自分と榛名の服をとる。 そしてしばらく経ったあと、ムクリ、と榛名が起きた。 「おはよう、榛名…」 …キャァァァァァァァァ!!!!!!! しかしその挨拶は甲高い叫びにかき消された。 「て…て…提督ぅぅぅ!!!!????え、な、なぜでしょうか…、え、あ…」 もしかして、もしかすると、 「覚えていないのか…?」 「…え?…あ、あれ…」 どうやら、あまり覚えていないのかもしれない。げんなりとした気分に襲われながら、綺麗になった服をわたす。 「え、あの、提督…その、申し訳ありません…」 顔を真っ赤にしてうつむく榛名。 まあ、酔っていたからあんなことになってしまったのだろう。 「気にするな。今日から、新海域へ向けて、気分をきりかえていこう。」 はい…、と返事があり、なんとか無理矢理にもそらせたか、と思いきや。 ドタドタドタと足音がしたと思うと、ドアが荒々しくノックされた。 「て、提督ゥー!?榛名の叫びが聞こえてきたのデスが、大丈夫ですヵー!?」 金剛の声だ。少し焦るが、榛名にすぐ服を着るようにつたえ、急いで周りを片付ける。 「あ、いや、大丈夫だ、心配しなくていい…」 「………」 ……返事がない。安心して帰ったかと思ったのもつかの間、 「グッモーニーン!提督ゥー!今日もいい天気……!!!!!!!!!榛名!なんデスか、その格好ハ!」 バーンとドアを開けて入ってきた榛名の姉の、声にならないさけびに、場が凍りつく。不運なことに、榛名はさらしを巻いている最中で、いつもよりなんというか露出の多い格好となっていた。 「あ…いえ、姉様これは…」 「こ…金剛、これはだな…」 必死に言い訳を考えているところに、さらなる絶望がおしよせる。 つまり、今の金剛の声を聞いた艦娘たちのこちらへ来る足音が響いてきたのだ。 「姉様!?やはり榛名になにかあったのですか!?」 ほかにも、大丈夫ですかー??とか、提督は一体何を…などと様々な声が近づいてくる。 「はは…やべ…」 その日の鎮守府は、その歴史に類を見ない大嵐を迎えようとしていた…